昨晩の海外市場は、主だった材料のない中、米10年物国債利回りが、3.997%から3.947%まで低下したことが、ドルの下値を支えた。尚トランプ大統領は「中国と日本は長年に渡り米国に対して関税を課してきた」、「関税で債務返済を開始できる」、「中国の習近平国家主席との会談は実現しないかもしれない」、「中国の習近平国家主席と良い取引ができると期待している」と発言したが、影響は限られた。
ドル円は、高市新首相の記者会見を前に、期待感から152.17まで上昇したが、会見では「初閣議で経済対策の策定を指示する、物価高対策講じる」、「金融政策の手法は日銀に委ねられる、コミュニケーションは良くしてゆきたい」、「政府・日銀のアコード、今の段階で直ちに見直すことは考えていない」などと述べたが、日銀への利上げ圧力が低下したことで、151.46まで下落、その後のこのレンジで揉み合い、ユーロドルは1.1633から1.1598まで下落、ポンドドルは、1.3361から1.3398で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は176.52まで反発後175.85、ポンド円も203.54まで上昇後202.58まで利食いに押され、オージー円は98.78から98.08で上下、NZD円は87.28まで値を上げ、カナダ円は、予想を上回る加9月消費者物価指数もあって、108.67まで反発後、107.89との間で揉み合った。