昨晩の海外(2025/10/16)

昨晩の海外市場は、米10月NY連銀製造業景気指数が予想より強い結果となり、米10年物国債利回りが、4.001%から4.047まで上昇、ドル相場を支えたが、総じて動意に薄い展開が続いた。尚、ベッセント財務長官は「私の知る限り、トランプ米大統領は習近平国家主席との会談に出席の意向」、「中国に関しては楽観している。我々は連絡をとっている」、ミランFRB理事は「年内あと2回の利下げは現実的」、ナーゲル独連銀総裁は「ユーロ高は懸念していない」、「現在の金融政策スタンスは適切」、「次の金利の動きについて示唆するには時期尚早」などと述べている。
 ドル円は、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党の党首会談は連立の枠組みや基本政策などで折り合わなかったが、自民党の高市総裁が日本維新の会の吉村代表と会談し、「連立を視野に政策協議に入ることで一致した」との報道を受けて、151.74まで反発後、関係者筋の話として「日米財務相会談が実施され、ドルに対して円安傾向で推移する為替を巡り協議した可能性がある」と一部報道が伝わり、ベッセント財務長官が、最近のドル円の水準が妥当かとの質問に対して「日銀が適切な金融政策を進めれば、円は自らのふさわしい水準を見いだす」との見解を示したことで、151.04まで売りに押された。ユーロドルは1.1611から1.1647で上下、ポンドドルは1.3335から1.3403まで一時反発した。
 一方クロス円では、ユーロ円は175.73から176.31まで一時反発、ポンド円は202.66まで反発、オージー円は98.82から98.07、NZD円は86.79から86.25、カナダ円は108.02から107.50まで売りに押された。