昨晩の海外(2025/10/15)

昨晩の海外市場は、主だった米経済指標の発表がなく、米中貿易摩擦懸念が残る中、パウエルFRB議長が「労働市場の認識は引き続き下降傾向」、「FRBは今後数カ月でバランスシート縮小を停止する可能性がある」と述べたことで、FRBの緩和継続期待から米10年物国債利回りが4.067%から3.998%まで一時低下したなどから、ドルに売り戻しが優勢となった。ただ、利回りはその後4.051%まで反発している。尚IMFが今年の成長見通しを引き上げ、ラガルドECB総裁が「ECBはデータに基づき会合ごとに政策決定を行っている」、「ECBが利下げを完了したとは決して言わない」などと述べたが、影響は限られた。
 ドル円は、152.15から151.61までじり安、ユーロドルは、弱い独10月ZEW景況感指数にも、ルコルニュ仏首相が「年金制度改革を2027年の大統領選後まで停止する」と発表したことで、主要野党である中道左派「社会党」が「仏首相の不信任投票に賛成票を投じない」と表明したことで、1.1542から1.1615まで反発、ポンドドルも英9月雇用統計が弱かったが、1.3248から1.3332まで買い戻された。
 一方クロス円では、ユーロ円は175.36から176.29、ポンド円は201.33から202.34、オージー円は97.87から98.68、NZD円は86.36から86.84まで反発、カナダ円は107.93から108.37で上下の動きに留まった。