昨晩の海外市場は、米8月新築住宅販売件数が、予想を上回ったこと、グールズビー・シカゴ連銀総裁からの「過度に前倒しされた利下げは不安材料」と発言も後押しする形で、米10年物国債利回りが4.098%から4.152%まで上昇、ドル相場を支えた。ただ、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁は、「経済リスクが変化し、行動の時が来た」、「物価安定と労働市場支援のため、さらなる政策調整が必要になる可能性」と述べている。その他ベッセント財務長官は、アルゼンチンの国債購入を示唆している。
ドル円は、148.89まで上昇、ユーロドルは、弱い独9月ifo景況感指数もあって1.1728まで下落、ポンドドルも1.3426まで売りに押された。尚ベイリー英中銀総裁は「依然として金利はいくらか下がる余地がある」、グリーン英中銀MPC委員は「制限的な姿勢を維持する場合、利下げを見送る可能性」、「現在の不確実性とリスクに対し、今後は利下げに慎重に取り組むのが適切」と述べている。
一方クロス円はNY株価3指数が利食いに押されたが、堅調な展開。ユーロ円は174.34から174.76、ポンド円は199.56から200.24まで反発、オージー円は98.19から97.82まで小幅下落、NZD円も86.75から86.39まで値を下げ、カナダ円は106.82から107.21で推移した。