金曜日の海外市場は、パウエルFRB議長のカンザスシティー連銀主催のシンポジウムでの事前に発表された講演原稿において、「政策が引き締め的な領域にあるため、リスクバランスの変化が政策調整を正当化する可能性がある」との見解が示されたことで、9月利下げの可能性が意識されたことで、ドル売りが優勢となった。米10年物国債利回りは、4.339%から4.242%まで低下、実際の講演では、「雇用の下振れリスクが高まっている」、「関税は長期的なインフレを誘発する可能性がある」、「関税による消費者物価への影響は今や明確に現れている」と述べた。その他トランプ大統領が「クックFRB理事が辞任しなければ解任する」、ハマック・クリーブランド連銀総裁が「インフレ率は高すぎる」、「インフレを抑制するため、概ね引き締め的な政策を維持する必要」と述べている。
ドル円は、146.67まで下落、ユーロドルは1.1743、ポンドドルは1.3544まで上昇した。
一方クロス円では、ユーロ円は172.68から171.83まで下落、ポンド円は199.54から198.33、オージー円は95.60から95.15、NZD円は86.46から86.00、カナダ円は106.92から105.98まで下落した。