昨晩の海外市場は、主だった米経済指標の発表のない中、ベッセント米財務長官が「米金利は今より1.50-1.75%低くなるべきだ」と述べたこともあり、米10年物国債利回りが4.302%から4.227%までじりじり低下、ドルの上値を抑えた。尚トランプ大統領と欧州首脳との会談では、トランプ大統領が「停戦がなければプーチン露大統領は厳しい結果に直面するだろう」、メルツ独首相は「米露会談では重要な決定もあり得る」、マクロン大統領は「ウクライナの領土を巡る本格的な議論はなかった」と述べているが、今回の週末の米ロ会談では、停戦は実現しない見通しが示されている。また、グールズビー・シカゴ連銀総が「インフレの再来を望まないのであれば、FRBの独立性は重要」、ボスティック・アトランタ連銀総裁が「依然として今年1回の利下げが適切と考える」と述べている。
ドル円は、ベッセント財務長官が、植田日銀総裁と話したことを明らかにした上で、「日本はインフレ問題を抑える必要がある」と発言すると日銀に利上げを促したのではとの憶測が広がり、一時147.09まで下落、ユーロドルが1.1730から1.1693で推移、ポンドドルは、1.3551から1.3585で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は172.81から172.24、ポンド円は200.29から199.56で推移、オージー円が96.67から96.32、NZD円は88.31から87.95まで売りに押され、カナダ円は107.25から106.86で上下した。