昨晩の海外(2025/06/18)

昨晩の海外市場は、米5月小売売上高、5月鉱工業生産や6月NAHB住宅市場指数が弱い結果となり一時ドル売りが出るも、メルツ首相の「米国は17日中に対イラン参戦の是非を決定」との発言などを受けて、中東情勢に関する懸念がドルを支えた。トランプ大統領と国家安全保障会議チームとの会談では、「米国がイランに対する攻撃も選択肢」と報道されている。尚米10年物国債利回りは、4.446%から4.399%まで低下後、4.442%まで反発も、その後4.381%まで低下幅を拡大したが、影響は限られた。
 ドル円は、144.43まで下落後145.38まで反発、ユーロドルは、予想より強い6月独ユーロ圏ZEW景況感指数にも、フォンデアライエン欧州委員長が「米国との貿易交渉は複雑だが前進している」、「EUと米国は7月9日までに貿易交渉を終結させることで合意し、これを目指して取り組んでいる」、トランプ大統領は、「EUはまだ公正な合意を提示していない」などの発言もあって、1.1576から1.1475まで下落、ポンドドルは、1.3577から1.3415まで売りに押された。
 一方クロス円は軟調な株価を背景に売りが優勢。ユーロ円は167.59から166.71まで利食いに押され、ポンド円が194.91、オージー円は93.95、NZD円は87.29、カナダ円は106.88から106.27まで下落した。