金曜日の海外市場は、イスラエル軍のイラン攻撃を受けたリスク回避の動きも、ネタニヤフ首相がトランプ大統領、スターマー英首相、プーチン大統領と相次いで協議する予定だと伝わったことで早期の回復期待から巻き戻しが優勢となった。また米6月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が予想より大幅に強かったことで、米10年物国債利回りが4.316%から4.448まで上昇、「有事のドル買い」の側面からも一時ドル買いが優勢となったが、イスラエル軍はイランからのミサイル発射を確認したと発表、イランの最高指導者ハメネイ師は「戦争始めたのはイスラエル、無傷では済まない」と表明したことで、週末を控えてNY株価が再調整したことがドルの上値を抑えた。ただ、6月ミシガン大学の1年先の期待インフレ率は5.1%と予想の6.4%から大幅に下回った。
ドル円は、アジアの安値142.80から144.48まで一時反発、ユーロドルは、1.1561から1.1489まで下落後、1.1570まで再反発、ポンドドルは1.3517を安値に1.3603まで買い戻された。またドルスイスは地政学リスクの高まりを受けて0.8108まで下落、スイスフラン円は177.68まで上昇した。
一方クロス円は、アジアの下落からの買い戻が優勢。ユーロ円は166.59、ポンド円は195.99、オージー円は93.88、NZD円は87.02、カナダ円は106.15まで一時反発したが、その後はやれやれの売りに押された。