昨晩の海外市場は、米中貿易通商協議において、「中国によるレアアースの対米輸出規制と、米国内での中国人留学生の受け入れ」、「米国による一部の先端技術に対する対中輸出制限の緩和」などの合意が伝わったが、米5月卸売物価指数が予想を下回り、週間新規失業保険申請件数が悪化したことで、ドル売りが優勢。また、トランプ大統領は、「関税率を一方的に設定、今後1週間半か2週間以内に各国・地域に書簡を送る」と発言したことで、投資家のリスク選好志向が後退、「イスラエルは近日中の対イラン軍事行動を検討」との報道、トランプ大統領が。「近い将来に自動車関税が引き上げられる可能性がある」と述べたことも嫌気された。米10年物国債利回りは、30年物国債入札の好調もあって、4.420%から4.343%まで低下した。
ドル円は143.19まで一時下落後反発が143.91で限定された。ユーロドルは1.1631、ポンドドルは1.3623まで一時上昇した。
一方クロス円では、ユーロ円が166.74、ポンド円は195.53、オージー円は93.92、ND円は87.25、カナダ円は105.74まで一時値を上げたが、その後は利食いが優勢となった。