昨晩の海外市場は、米1-3月期GDP・改定値は、若干ながら速報値より改善したものの、個人消費やコアPCEが下振れ、週間新規失業保険申請件数も予想より悪化したこともあって、米10年物国債利回りが、7年物の入札好調も加わって4.537%から4.418%まで低下、ドルの売り戻しが優勢となった。NY株価3指数は、半導体大手エヌビディアの決算や米国際貿易裁判所がトランプ関税の一部差し止めを命じたことなどを好感して上昇してスタートも、連邦控訴裁判所が、米国際貿易裁判所の指し止めを一時停止したことで伸び悩んだ。
尚、ハセット大統領経済諮問委員会委員長は「関税に関する裁判所の決定は覆されるだろう」、「関税への裁判所判断は貿易協定に影響しない」、グールズビー・シカゴ連銀総裁は「合意などによって関税が回避されれば、金利が下がる状況に戻る可能性がある」と発言、また、パウエルFRB議長とトランプ大統領が会談、トランプ大統領は、「パウエルFRB議長に対し金利を引き下げないのは間違いだ」と述べ、パウエルFRB議長は、「政策設定は客観的な分析にのみ基づく」、「政策軌道は最新のデータと見通し次第」などと説明した模様だが、大きな反応は見られなかった。
ドル円は、144.16まで下落、ユーロドルは1.1370、ポンドドルは、1.3507まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円は164.26から163.34、ポンド円は196.19から194.50、オージー円は93.85から92.86、NZD円は86.82から86.17、カナダ円は105.47から104.44まで利食いに押された。