昨晩の海外(2025/05/29)

昨晩の海外市場は、米5月リッチモンド連銀製造業指数が予想と一致、FOMC議事録では、「インフレが予想より長引くリスクがある」、「主に関税引き上げの潜在的な影響を反映して、雇用と経済活動に対する下振れリスク、およびインフレに対する上振れリスクが高まっていると判断」、「一連の政府政策変更の純経済効果がより明確になるまでは、慎重なアプローチを取ることが適切であるとの認識で一致」と示されたが、想定の範囲に留まったことで、相場の反応は限られた。また、米10年物国債利回りは、4.438%から4.501%で高止まり、ルビオ国務長官が新たなビザ発給制限を発表し、米小売大手が業績の下方修正を示し、NY株価3指数が軟調となったが、大きなリスク回避の動きは見えていない。尚引け後の発表されたエヌビディアの2-4月期決算では、売上高が前期比69%増と予想を上回り、5-7月期見通しも市場予想と一致した。
 ドル円は、143.99から145.08まで上昇、ユーロドルは、仏1-3月期GDP・改定値は速報と変わらなかったが、4月生産者物価指数が予想を下回り1.1341から1.1284まで下落、ポンドドルも1.3519から1.3449まで売りに押された。
 一方クロス円では、ユーロ円が163.07から163.91まで上昇、ポンド円は194.45から195.37、オージー円は92.78から93.16、NZD円は、85.96から86.42、カナダ円は104.22から104.99まで買い戻された。