昨晩の海外市場は、米週間新規失業保険申請件数や5月PMI・速報値が予想より強い内容だったことなどもあって、米国の「トリプル安の動きに巻き戻し優勢となった。尚トランプ大統領の「ビッグ・ビューティフル・ビルがまもなく私のデスクに届けられるだろう」、加藤財務相の「共同声明にある以上の議論があったわけではない」、「G7は2017年の為替コミットメントを再確認」との発言が伝わっている。
ドル円は、142.81を安値に144.33まで反発、ユーロドルは、独ユーロ圏5月サービス業PMI・速報値が弱く、ECB理事会議事録で、「インフレの上振れリスクは消えていないとしながらも、短期的にはディスインフレ圧力が優勢となる見通し」とハト派的な見解が示されたこともあり、1.1256までじり安、ポンドドルは、弱い英5月製造業PMI・速報値はあるが、対ユーロでの買いに支えられ、1.3391から1.3437で上下した。尚、ユーロポンドは、0.8398まで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が162.60、ポンド円は193.60、オージー円は92.53、NZD円は85.15、カナダ円は104.68まで買い戻された。