昨晩の海外(2024/03/08)

昨晩の海外市場は、米経済指標に大きな発表のない中、ドル売りが優勢となった。米10年物国債利回りが、4.127から4.054%まで低下後4.123%まで再反発したが、ドルの買い戻しにはつながっていない。尚、パウエルFRB議長の2日目の議会証言では、「インフレが持続的に2%になるまでには時間がかかるだろう」、「利下げに自信を持てる地点からさほど離れていない」などの見解が示され、またメスター・クリーブランド連銀総裁が「経済が予想通りに進展すれば今年後半の利下げの可能性は高い」、「時期尚早な利下げは最大の過ち」と述べたが、影響は限られた。
 ドル円は、東京時間の中川日銀審議委員の「2%物価目標の実現へ着実に歩を進めている」、「今春の賃金改定、過去対比で高めの水準で着地する蓋然性が高まっている」との発言を受けた売りで、一時147.59まで下落後も反発が148.30で限定され、ユーロドルが、ECB理事会では、政策金利が据え置かれ、声明では「前回理事会以降、インフレはさらに低下した」とし、今年のインフレ率見通しを従来の2.7%から2.3%に下方修正したことで、1.0868まで下落後1.0949まで反発、ポンドドルは、1.2809までじり高となった。
 一方クロス円では、ユーロ円は160.56まで下落後162.13まで反発、ポンド円は188.24から189.69、オージー円は97.44から98.08、NZD円は90.95から91.45、カナダ円は109.39まで下落後110.07まで反発した。