昨晩の海外市場は、米4-6月期非農業部門労働生産性・速報値や同単位労働コストが予想を上回ったが、週間新規失業保険申請件数は予想より弱い結果となった。米10年物国債利回りは、4.250%から4.219%まで低下後、NY連銀のインフレ見通しが引き上げられたこと、30年物国債入札が軟調となり4.254%まで上昇も、総じて影響は限られまちまちの展開に留まった。
尚、トランプ大統領は「チップに約100%の関税を課す」、「長年アメリカを利用してきて、せせら笑っていた国々から、何十億ドルもの資金が米国に流れ込むことになる」と発言、ボスティック・アトランタ連銀総裁の「今後6-12カ月で物価上昇圧力が強まる見通し」、「FRBにとって重要なのは、関税による価格上昇がより持続的になるかどうか」と述べている。
ドル円は、146.69まで下落後147.58まで一時反発、ユーロドルは、1.1699から1.1611まで売りに押され、ポンドドルは、英中銀が政策金利を4.25%から4.00%に引き下げた。ただ、利下げに投票した委員が5人にとどまったこと、議事録ではインフレへの警戒姿勢が目立ち、ベイリー英中銀総裁が、「急ぎ過ぎる利下げや過度な利下げはするべきではない」と発言したこともあって、1.3363から1.3442まで上昇した。
一方クロス円では、ユーロ円は172.04から171.28まで下落、ポンド円は196.25から198.02まで反発、オージー円は96.22から95.74、NZD円は、87.80から87.52での小動き、カナダ円は106.91から107.40で上下した。