昨晩はドルに売り戻しが優勢となった。ただ、総じて方向感に薄い展開に留まったが、本日は月末であり、一定のフローの動きに留意しておきたい。
金融政策としては、9月18・19日開催分の日銀金融政策決定会合における主な意見、豪準備銀行の政策金利が公表される。
日銀の主な意見に対する市場の反応は鈍いが、昨日野口日銀審議委員が、「政策金利調整の必要性がこれまで以上に高まりつつある」と述べたように、年内利上げの可能性が高まっている。主な意見がタカ派となるなら、一定の円買いの可能性はありそうだ。一方豪州に関しては、据え置きが想定されている。ただ、リスクは利下げ方向であり、次の利下げの可能性が示されるなら、豪ドル相場を押さえそうだ。
経済指標としては、日本の8月鉱工業生産・速報値、8月小売業・百貨店・スーパー販売額、8月新設住宅着工戸数と建設工事受注額、NZ9月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、豪8月住宅建設許可件数と民間住宅着工許可件数、8月住宅ローンと民間部門貸付、中国では、9月国家統計局の製造業と非製造業PMI、財新の9月製造業とサービス業PMI、独8月輸入物価指数と小売売上高 、9月消費者物価指数・速報値、英第2四半期GDP・改定値と経常収支、仏8月消費支出、9月消費者物価指数・速報値と8月卸売物価指数、スイス9月KOF景気先行指数、トルコ8月失業率と貿易収支、独9月失業者数と失業率、南ア8月貿易収支、米国では7月月次住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、9月シカゴ購買部協会景気指数、8月雇用動態調査、9月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数、9月ダラス連銀・サービス売上高指数とサービス部門信頼感指数、NZ8月住宅建設許可件数などが発表される。
材料が多く注意が必要だが、注目としては一連の中国PMIで、サービス業など立ち直りが見えるか焦点。米国では住宅関連指標の強弱、景況感からはコンファレンス・ボードの消費者信頼感指数、雇用関連では8月雇用動態調査などの結果で、一喜一憂することが想定されるが、今週雇用関連の指標が続くことで、大きな展開にはつながり難そうだ。
また、本日も要人発言の機会が多く、具体的な発言は不透明も、今後の政策に対する示唆があれば、相場の圧力となりそう。
その他、10月の新年度を前に、予算審議が難航している。悪いニュースが出るなら、リスクオフの動きが広がり易いことは注意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、揉み合い気味の展開ながら堅調が続いている。上値は149円ミドルが抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて149.96、150.92、151.25-30越えをストップに順次売り場探し。下値は、148.47が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて148円前後、147.19-46、146.43、145.49、144.18、143.32-44、142.68、141.97-28、141円、139.88割れをストップに順次買い下がりとなる。
ユーロドルは、1.1919まで上値を拡大も、更なる展開とならず、上値は1.1755が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1819-49、1.1919、1.20のサイコロジカル、1.2042越えをストップに売場探し。下値は1.680前後が維持されると売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.1608-45、1.1574、1.1516-28、1.1373-90、1.1357、1.1313、1210、1.1131-57、1.1065、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
ポンドドルは、1.3789まで高値を更新も更なる展開とならず、上値は、1.3467が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3537、1.3560-71、1.3661、1.3727-51、1.3789-00、1.4000や1.4100などの順次サイコロジカル、1.4251や1.4377越えをストップに売り直しとなる。下値は1.3324が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3259-82、1.3216、1.3123-35、1.3030、1.29割れをストップに順次買い直し。
一方クロス円では、ユーロ円は175.05まで上値を拡大も、上値追いは避けたい。上値は175.05が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、最高値の175.43越え、176円や177円をストップに順次売り場探し。下値は、173.99が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて173.48、172.90-09、172.14-59、170.97-24、169.73-82、169.04、168.46、167.92、166.82、166.04、164.95割れをストップに順次買い場探し。
ポンド円は201.27まで上値を拡大も、更なる展開とならず、上値は200.52-61が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて201.27、202円、203円や204円などのサイコロジカル越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、199.10-15が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて198.68-80、198.32、197.86-95、197.39、196.10-25、195.71、195.03、193.77-03、193.27、192.73、191.89-07割れをストップに順次買い直しとなる。
豪ドル円は、98.43まで反発後も揉み合い気味も堅調が続く形。上値は、98.23-43が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて99.18や100円越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、97.23-25が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて96.67-82のギャップ、96.32、95.71-81、95.15-55、94.41、93.81-32、93円、92.02-32、91.65、91円、90.56-64、89.57-65、88.30割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、88.13まで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は、86.56-75が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて86.97-20,87.65-74、88.13-36、88.90-23、89.55、89.71越えをストップに売り直しとなる。下値は、85.19-56が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて84.61、83.89-17、83.25割れをストップに買い直しとなる。