今日の裏読み、表読み(2025/08/25)

今週はジャクソンホール会議を終了して、イベント通過後の相場展開が注目となる。特にパウエルFRB議長が、会議の講演で直近の弱い雇用指数を受けて、利下げの可能性に言及したことが、ドル売りを誘っている。ただ、一方で今週は、FRBがインフレの目安として重視する7月PCEコアデフレーターが発表される。もし思わぬ強い結果が見えた場合、9月に利上げに躊躇を示す可能性が残っていることは留意しておきたい。
 本日の関しては、米国であまり重要な指標が発表されないこと、ロンドン市場がサマーバンクホリデーで休場となることもあって、総じて様子見ムードからのスタートとなりそうだ。
 経済指標としては、NZ第2四半期小売売上高、日6月景気先行・一致指数の改定値、スイス7月非農業部門雇用者数、トルコ7月設備稼働率と製造業信頼感指数、独8月ifo企業景況感指数、米国では、7月建設許可件数・改定値、8月シカゴ地区連銀全米活動指数、7月新築住宅販売件数、8月ダラス連銀・製造業業況指数、メキシコ第2四半期経常収支などが発表される。
 注目は、独8月ifo企業景況感指数で弱い結果が見えると、ECBの利下げ停止観測に水を差しそうだ。米国では、今週住宅関連の指標が続くが、住宅指標はまちまちの結果が続いており不透明感が残る。また、景況感では、8月シカゴ地区連銀全米活動指数や8月ダラス連銀・製造業業況指数をみる形となるが、普段からあまり材料視されておらず、影響は限られそうだ。
 その他今週は、パウエルFRB議長の発言を受けて、その他のFRB要人の発言に注目が集まりそうだが、米国債の入札週でもあり、米長期金利の動向にも注意を払っておきたい。

 戦略としては、ドル円は、若干揉み合いの展開。上値は147円ミドルや148円が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて148.78、150円、150.92、151.25-30越えをストップに順次売り場探し。下値は、146.58が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて146.20や145.76-85、144.18、143.32-44、142.68、141.97-28、141円、139.88割れをストップに順次買い下がりとなる。 
 ユーロドルは、1.1830まで上値を拡大も、更なる展開となっていない。上値は1.1743が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1770-30、1.1909、1.20のサイコロジカル、1.2042越えをストップに売場探し。下値は1.1620-50が維持されると売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.1583、1.1516-28、1.1373-90、1.1357、1.1313、1.1210、1.1131-57、1.1065、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
 ポンドドルは、1.3789まで高値を更新も更なる展開とならず、上値は、1.3567-95が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3648-82、1.3751-89、1.3900、1.4000や1.4100などの順次サイコロジカル、1.4251や1.4377越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.34ミドルが維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3390、1.3342、1.3259-82、1.3216、1.3123-35、1.3030、1.29割れをストップに順次買い直し。
 一方クロス円では、ユーロ円は173.90まで上値を拡大も上値追いは厳しい。上値は172.70が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて173.20、173.90、175円、更に最高値の175.43越え、176円や177円をストップに順次売り場探し。下値は、171.74-83が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて170.97-12、169.73-82、169.04、168.46、167.92、166.82、166.04、164.95割れをストップに順次買い場探し。
 ポンド円は200.29まで上値を拡大。上値は199.54が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて200.27-29、201円、202円や203円などのサイコロジカル越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、197.86が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて197.39-68、196.10-25、195.71、195.03、193.77-03、193.27、192.73、191.89-07割れをストップに順次買い直しとなる。
 豪ドル円は、下落を86.05で維持して97.44まで反発も更なる展開とならず、上値は、95.60が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて96.20、96.76-07、97.44、98.00、99.18や100円越えをストップに順次売り直しとなる。下値は94.41が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて93.81-32、93円、92.02-32、91.65、91円、90.56-64、89.57-65、88.30割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、79.82まで一時下値を拡大もこれを維持して89.07まで反発。上値は、86.89-98が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて87.70、88.36、88.90-23、89.55、89.71越えをストップに売り直しとなる。下値は85.19-56維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて84.61、83.89-17、83.25割れをストップに買い直しとなる。