昨晩は、FRB議長の解任問題で荒れた展開も、引き続き米長期金利の高止まりが続いており、ドルの堅調は維持された。ただ、大きな方向感にはつながっておらず、揉み合いを前提に対応したい。
経済指標としては、日6月通関ベース貿易統計、豪6月雇用統計、スイス6月貿易収支、英6月雇用統計、ユーロ圏6月消費者物価指数・改定値、米国では、6月小売売上高、6月輸入・輸出物価指数、週間新規失業保険申請件数、7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、5月企業在庫と7月NAHB住宅市場指数などが発表される。
注目としては、日本の通関ベース貿易統計は、原油価格の下落もあって、強い結果が想定されるが、よほど改善が見えない限り、反応はなさそうだ。また、豪6月雇用統計や英6月雇用統計、ユーロ圏6月消費者物価指数・改定値などが強弱次第。一方米国では、6月小売売上高、6月輸入・輸出物価指数、週間新規失業保険申請件数、7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数などが焦点となるが、小売り売上高やフィラデルフィア連銀製造業景気指数は強弱次第、6月輸入・輸出物価指数は今週の物価指数は予想通りも総じて強く、強い結果となればトランプ関税の影響が確認される形。また、週間新規失業保険申請件数は、直近良好な結果が維持されているが、総じて雇用指数は軟調気味で、弱い結果がリスクとなる。
その他週末のブラックアウト期間を前に、要人発言や企業決算を受けた株価の動向にも、注意を払っておきたい。
戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、149.18-25が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて150.49、151.25-30越えをストップに順次売り場探し。下値は、136.85-92を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて145.76、144.18、143.32-44、142.68、141.97-28、141円、139.88割れをストップに順次買い下がりとなる。
ユーロドルは、1.1830まで上値を拡大も、更なる展開となっていない。上値は1.1721が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1750-65、1.1790-30、1.1909、1.20のサイコロジカル、1.2042越えをストップに売場探し。下値は1.1563が維持されると売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.1405-46、1.1357-73、1.1313、1.1210、1.1131-57、1.1065、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
ポンドドルは、1.3789まで高値を更新も更なる展開とならず、上値は、1.3486が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3520、1.3586-20、1.3648-82、1.3751-89、1.3900、1.4000や1.4100などの順次サイコロジカル、1.4251や1.4377越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3335を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3250や1.32割れ、1.3123-40、1.3030、1.29割れをストップに順次買い直し。
一方クロス円では、ユーロ円は173.08まで上値を拡大も上値追いは厳しい。上値は173.24が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて174円や175円などの順次サイコロジカル、更に最高値の175.43越えをストップに順次売り場探し。下値は、171.70が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて170.82、169.86、169.04、168.46、167.92、166.82、166.04、164.95割れをストップに順次買い場探し。
ポンド円も187.69で下値を維持して199.84まで反発。上値は199.74-84が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて200.50や201円、202円や203円越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、197.91が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて196.78、195.36、193.77-03、193.27、192.73、191.89-07割れをストップに順次買い直しとなる。
豪ドル円は、下落を86.05で維持して97.44まで反発も、上値追いは避けたい。上値は、97.44が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて、98.00、99.18や100円越えをストップに順次売り直しとなる。下値は96.12が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて95.40、94.80-03、93.81-32、93円、92.02-32、91.65、91円、90.56-64、89.57-65、88.30割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、79.82まで一時下値を拡大もこれを維持して88.91まで反発。上値は、88.91-23が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて89.55、89.71越えをストップに売り直しとなる。下値は87.48-56円前後が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて86.91-05、86.66、85.85、85.19-45、84.61、83.89-17、83.25割れをストップに買い直しとなる。