今日の裏読み、表読み(2025/06/02)

今週は既に米5月雇用統計を睨んだ展開。またISM両指標など米経済を見る上でも重要な週となりそうだ。特に6月後半のFOMCを控えており、利下げの可能性が見えて来ると米長期金利の上昇を押さえそうだ。そうなると総じてドルの弱めの状況が続きそうだ。
 本日の経済指標としては、日1-3月期四半期法人企業統計調査、英5月ネーションワイド住宅価格、スイスでは、4月実質小売売上高、第1四半期GDPと5月製造業PMI、トルコ5月製造業PMI、ユーロ圏各国の5月製造業PMI・改定値、英国では、5製造業PMI・改定値 、4月消費者信用残高とマネーサプライM4、米国では、5月製造業PMI・改定値と 5月ISM製造業景況指数、4月建設支出、メキシコ5月製造業PMIなどが発表される。
 注目は各国の5月製造業PMIの格差次第も、改定値であり影響は限られそう。焦点は5月ISM製造業景況指数で、良好を保てるのか中もしたい。
 また、今週の金融イベントや要人発言の機会が多く、次の金融政策を睨んで、発言の変化には注目しておきたい。加えて引き続き突然出てくるトランプ大統領の発言にも考慮しておきたい。特に直近では、「TACOトレード」が市場の話題となっている。これは「Trump Always Chickens Out(トランプはいつもおじけづく)」の略語で、大規模な関税を発表して株価を下落させた後に、方針を撤回して株価が再び上昇するという「トランプ氏の発言を基にしたトレード・パターン」になっている。多くの投資家がこれを狙って来る可能性が高く、発言を待っての果敢な取引をトライしてみたい。

 戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、144.43が抑えると買いは利食い優先で、売っても144.55を超えるなら止めて、145.61、146.28-36、147.13-67、148.28-48、149.15-25、150.49、151.21越えをストップに順次売り場探し。下値は、143.44が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて143円、142.12や141.97、141円、139.88割れをストップに買い下がりとなる。 
 ユーロドルは、1.1573まで上昇を強める形も、更なる展開とならず、上値は、1.1407-19が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1425-40、1.1500、1.1547-75越えをストップに売場探し。下値は、1.1310が維持されると売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.1210、1.1131-57、1.1065、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
 ポンドドルは、1.3542まで直近高値を更新も更なる展開とならず、上値は、1.3511-22が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3587-93、1.36ミドルや1.37越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3389-15が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3335、1.3250や1.32割れ、1.3123-40、1.3030、1.2985、1.2892、1.2830、1.2744や1.2708割れをストップに順次買い直し。
 一方クロス円では、ユーロ円は165.21まで反発も更なる展開とならず、上値は、164.26が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて164.84、165.21-43、165.97-10、166.69越えをストップに順次売り場探し。下値は、162.80が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて162.09、160.96-08、159.17-46、158.36、157円割れをストップに順次買い場探し。
 ポンド円も187.69で下値を維持して196.42まで反発。上値は196.33-42が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて197円、197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は、193.06が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて191.89-07、190.94、189.92、187.44-47、186.02、184.38割れをストップに順次買い直しとなる。
 豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大もこれを維持する形。上値は、93.88が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて95.65-75、97.34、99.18越えをストップに順次売り直しとなる。下値は92.14が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて91.65、91円、90.56-64、89.57-65、88.30割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、79.82まで一時下値を拡大もこれを維持して87.73まで反発も、更なる展開とならず、上値は、87.03が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて87.73、88.25、88.85、89.28-55、89.71越えをストップに売り直しとなる。下値は85.19-45が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて84.61、83.89-17、83.25、82.22割れをストップに買い直しとなる。