今日の裏読み、表読み(2025/05/02)

昨日は円が全面安となった。一部に円高トレンドは既に終了したとの声も聞こえるが、この点は同調しづらい。過度の円買いが修正された程度で見て置くことは無難となりそうだ。また、明日からは本邦が本格的なGWに突入する。本邦の不在で商いが薄くなるが、一方で材料が出ると相場が荒れ易い。特に日米の関税交渉が未だ決着しておらず、3日からトランプ政権の自動車部品の関税がスタートする。油断は禁物となりそうだ。
 経済指標としては、NZ3月住宅建設許可件数、日3月失業率・有効求人倍率、豪第1四半期卸売物価指数と3月小売売上高、トルコ4月製造業PMI、スイス4月製造業PMI、ユーロ圏各国の4月製造業PMI、 ユーロ圏4月消費者物価指数・速報値、米4月雇用統計、3月製造業新規受注と耐久財受注・改定値、メキシコ4月製造業PMIなどが発表される。
 注目としては、ユーロ圏4月消費者物価指数は強弱次第。また米4月雇用統計は、直近の雇用指数からは、弱い結果が想定されるが、一定の織り込みの範囲も予想を下回るなら一時的なドル売りが出易い。ただ、市場は株価や米長期金利を睨んだ展開が続いており、雇用統計の結果で米長期金利が大幅に下落すれば別だが、週末もあって、総じて様子見ムードに留まる可能性も留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は、既に146円前後が抑えると買いは利食い優先で売っても、越えるなら止めて147.15、148.27、149.15-24のギャップ越えをストップに順次売り場探し。下値は144円ミドルや144円を前に下げ渋りでは、売りは利食い優先。買い下がっても、143.69を割れるなら止めて、143円、141.97、141.49、141円、140.50、139.89割れをストップに買い下がりとなる。 
 ユーロドルは、1.1573まで上昇を強める形も、更なる展開とならず、上値は1.1341が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1425-40、1.1500、1.1547-75、1.1640、1.1876、1.2042越えをストップに売場探し。下値は、1.1264を前に下げ渋りでは売りは利食い優先、買っても割れるなら止めて1.1181、1.1154-58、1.1091、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
 ポンドドルは、1.3443まで直近高値を更新するも、更なる展開とならず、上値は、1.3345が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3406-45、1.35や1.3550越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3230が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3123-64、1.3030、1.2985、1.2892、1.2830、1.2744や1.2708、1.2672、1.2560-83、1.2477割れをストップに順次買い直し。
 一方クロス円では、ユーロ円は164.45まで再反発、上値は、164.55が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて164.90-165.10、166.69越えをストップに順次売り場探し。下値は163円ミドルが維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、163円、162円ミドル、161.58-71、160.96-14、159.17-46、158.36、157円、155.59、154.41、153.14、149.67割れをストップに順次買い場探し。
 ポンド円も187.69で下値を維持して195.98まで反発も更なる展開とならず、上値は193.68が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて195.77-98、196.32、197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は192円や191円が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて189.92、188.26-36、187.44-47、186.02、184.38、182.81、180.09割れをストップに順次買い直しとなる。
 豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大も維持する形。上値は、95.30-40が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて95.75、97.34、99.18越えをストップに順次売り直しとなる。下値は92円ミドルを前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて91円ミドル、91円、90.56-64、89.57-65、88.30、86.05、85.50や85.00、84.60割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、79.82まで一時下値を拡大も維持する形。上値は、86.10が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて86.87、87.18-48、87.97-25越えをストップに売り直しとなる。下値は85.40前後が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて85円、83.89-17、83.25、82.22、79.82、79.41-46、79.00、78.56割れをストップに買い直しとなる。