今日の裏読み、表読み(2025/04/24)

 昨晩は一昨日のリスク回避の巻き戻しも若干荒れ気味の展開。引き続きトランプ政権から何が出てくるか不透明で、市場は警戒感を残しそうだ。
 経済指標としては、日本の3月企業向けサービス価格指数とスーパー販売額、仏4月消費者信頼感指数、トルコ3月設備稼働率と製造業信頼感指数、独4月ifo企業景況感指数、南ア3月卸売物価指数、英3月CBI受注動向調査と製造業楽観度指数、米国では、4月シカゴ地区連銀全米活動指数、3月耐久財受注、週間新規失業保険申請件数、3月中古住宅販売件数と4月カンザスシティー連銀・総合指数などが発表される。
 注目としては、独4月ifo企業景況感指数は強弱次第だが、引き続き弱い結果がリスク、米週間新規失業保険申請件数や3月中古住宅販売件数も強弱次第だが、市場の注目がトランプ関税政策に集まっており、総じて影響は限られる見通し。
 要人発言の機会も多いが、加藤財務相とベッセント財務長官の会談が大きな焦点。ただ、昨日ベッセント財務長官が既に、「日米協議では具体的な為替レート目標は設定されていない」と述べており、この点は懸念に終わるだろうが、日本の輸出企業に対する消費税免除や米国車に対する規制緩和などが要求される可能性はありそう。これであれば金融市場に対する影響は少ないと見られるが、ただ、協議の詳細が明かされることはなさそうだ。
 その他引き続き不安定な株価や長期金利の動きにも留意して対応したい。

 戦略としては、ドル円は、139.89まで下値を拡大もこれを維持する形。上値は144円前後を前に上げ渋りでは、買いは利食い優先で売っても、ストップは144.31越え、超えても145.14、147.15、148.27、149.15-24のギャップ越えをストップに順次売り場探し。下値は141円ミドルが維持されると売りは利食いで、買い下がっても割れるなら止めて、141円、140.50と維持を確認しながら買い下がりで、ストップは思い切るなら139.89割れとする。またもし、割れるケースでは、昨年9月の最安値139.58も割れるケースが想定されるが、139円割れをストップにして、買い直し場を探したい。
 ユーロドルは、1.1573まで上昇を強める形も、更なる展開とならず、上値は1.1440が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.1547-75、1.1640、1.1876、1.2042越えをストップに売場探し。下値は、1.13前後が維持されると売りは利食い優先、買い下がっても1.1264を割れるなら止めて1.1181、1.1154-58、1.1091、1.0923、1.0889割れをストップに順次買い場探し。
 ポンドドルは、1.3424まで反発も更なる展開とならず、上値は、1.3340が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3424-45、1.35や1.3550越えをストップに売り直しとなる。下値は、1.3203が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて1.3123-64、1.3030、1.2985、1.2892、1.2830、1.2744や1.2708、1.2672、1.2560-83、1.2477割れをストップに順次買い直し。
 一方クロス円では、ユーロ円は、154.80を維持して164.19まで一時反発も上値を抑えられる形。上値は、162.68が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて163.26、164.19、164.55、164.90-165.10越えをストップに順次売り場探し。下値は161.58が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて160.96-99、159.17-46、158.36、157円、155.59、154.41、153.14、149.67割れをストップに順次買い場探し。
 ポンド円も187.69で下値を維持して195.98まで反発も更なる展開とならず、上値は191円を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて191.98、193.68、195.77-98、196.32、197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は188.27-36が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて187.44-47、186.02、184.38、182.81、180.09割れをストップに順次買い直しとなる。
 豪ドル円は、下落が86.05まで一時拡大。上値は、91.61が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて92円、93.15、93.84、94.67、95.30-40、95.75越えをストップに順次売り直しとなる。下値は90.58が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて89.57-65、88.30、86.05、85.50や85.00、84.60割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、79.82まで一時下値を拡大も維持する形。上値は、85.57が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて86円、86.87、87.18-48、87.97-25越えをストップに売り直しとなる。下値は、83.89-06が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて83.25、82.22、79.82、79.41-46、79.00、78.56割れをストップに買い直しとなる。