今日の裏読み、表読み(2024/06/28)

  昨晩は、ドルに若干売り戻しが出たが、引き続き日替わり的。ただ、本日は月末・四半期・半期末であり、一定の大口のフローが出易い。ドル買いか売りかは不透明だが、ロンドン・フィキシングに向けて、動きが出るなら逆らわない方が良さそうだ。
 経済指標としては、日本の6月東京都区部消費者物価指数、5月失業率と有効求人倍率、5月鉱工業生産・速報値、5月新設住宅着工戸数と建設工事受注額、豪5月住宅ローンと民間部門貸付、英第1四半期GDP・改定値と経常収支、独5月輸入物価、仏5月消費支出、6月消費者物価指数・速報値と卸売物価指数、スイス6月KOF景気先行指数、独6月失業者数と失業率、日本の5月30日-6月26日分の外国為替平衡操作の実施状況、加4月月次GDP、米国では、5月個人所得・個人消費支出、6月ダラス連銀・PCE価格指数、6月シカゴ購買部協会景気指数とミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表される。
 日本の6月東京都区部消費者物価指は、強い結果リスクだが、ただ、日銀はそれでも利上げを急ぐ姿勢を示しておらず、反応は限られそうだ。また、英国では第1四半期GDP・改定値、カナダでは月次GDPの強弱次第、米国では、5月個人所得・個人消費支出など米景気を占う上で重要な指標が続くことで、一定の反応が出る可能性に注意しておきたい。
 その他日本の介入実績は、ゼロに見込みで影響は少ないが、週末はフランス下院選挙の第1回投票が実施される。今週に影響は出ないが、結果次第で来週週初のユーロ売りの発端となる可能性は留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、下値を154.55で維持して、160.87まで反発。ただ、上値追いは厳しく、上値は160.87や161円が押さえるなら買いは利食い優先。売りは慎重さが必要だが、下げが甘ければ買い戻しながらの対応となる。下値は、160.29が維持されると売りは利食いで、買いは割れるなら止めて、159.27-30ゾーンをストップに買い直し。更には158.67-82、157.92、157.50-60、156.50、155.72、155.12割れを順次ストップに買い場探しとなる。
 ユーロドルは、1.0602を維持して、1.0916まで反発後、1.0666まで再下落もこれを維持する形。下値は、1.0624-49割れをストップに買い場探し。割れても、1.0600割れをストップに買い直しとなる。上値は、1.0746-62を前に、上げ渋りでは利食い優先で、売りは越えるなら止めて、ストップを1.0852越えとして、1.0800前後と売り直し。超えても1.0902-16、1.0943、1.0981、1.0996-98をストップに、順次売り場探しとなる。
 ポンドドルは、下値を1.2300で維持して、1.2861まで反発も、1.2615まで再調整。ただ、突っ込み売りは避けたい。下値は、ストップを1.2580割れとして買い下がり。割れても1.2503、1.2423-46、1.2300-32割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、1.2703-40を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.2861、1.2895、1.2996をストップに、順次売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、172.17まで上値を拡大も上値追いは厳しく、上値は172.17が押さえると買いは利食い、売っても超えるなら止めて、172.50や173円をストップに売り直し。下値は、170.71-91を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは割れるなら止めて、170.33、168.97-32をストップに買い直し。更に割れても167.32-52、167.32、166.74、165.64、164.02割れをストップに順次買い場探しとなる。
 ポンド円は、203.39まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。ただ、上値も月足からポイントが薄くなることは留意。基本は204.00、207.99、214.20、215.87が月足のポイントとなるが、順次サイコロジカルな位置を考慮しながら利食いや売り場探しとなるが、本日は203.39や204円を前に上げ渋りでは、利食いながら売りも超えるなら止める形。下値は、202円ミドルの維持では売りは利食いで、買いは201.96割れをストップ、割れても201.07、200.35-44、198.93割れをストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を107.07まで拡大も、上値を追いは厳しく、107.07が押さえると買いは利食いで、売りは107.50や108円越えをストップに検討したい。下値は、106円ミドルが維持されると売りは利食いで、買いは106円前後まで買い下がって、ストップは105.34-54割れ。割れても104.50-00ゾーンでの買い直しで、このストップは104.81割れ。割れても104.03-35、103.54-60、102.62-98、101.83、101.59、100.46割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、97.98まで上値を拡大も、上値追いは不透明。上値は、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは98.00や98.50越えをストップに売り上がる形。下値は、97.09-44ゾーンを前に、下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、96.67-79をストップの買い直し。割れても96.10-30、95.55-76、95.08-27、94.15-16割れをストップに順次押し目買いとなる。