今日の裏読み、表読み(2024/04/03)

昨晩は、一時のドル買いも、動きは限定された。ただ、FRBの早期利下げ期待が後退する中、週末の雇用統計を含めて、今週の米経済指標やテクニカルに上抜けた米長期金利の動向には、大注意を払っておきたい。
 経済指標としては、豪3月AIG建設業・製造業指数、中3月財新サービス業PMI、トルコ3月消費者・生産者物価指数、ユーロ圏3月消費者物価指数・速報値と2月失業率、米国では、3月ADP全米雇用報告、3月サービス業と総合PMI・改定値、3月ISM非製造業景況・総合指数などが発表される。
 注目としては、中3月財新サービス業PMIは、直近の中国経済の立ち直りを受けて強い結果も、為替市場への影響は限られそう。トルコやユーロ圏消費者物価指数は、強弱が見えた場合、一定の動きが出易い。ただ焦点は、米3月ADP全米雇用報告、3月サービス業と総合PMI・改定値や3月ISM非製造業景況・総合指数で、雇用指数は弱い結果もありえるが、景況指数は強い結果が想定されることで、米長期金利の上昇が続くなら、ドル相場を支えそうだ。
 要人発言としては、パウエルFRB議長が(スタンフォード大学で講演する。ただ、内容は「ビジネス、政治、社会」となっており、金融政策に言及するかは不透明となるが、発言があっても、金利の引き下げを急がない姿勢が強調する可能性が高く、この面でも、ドルを支えるか注目したい。

 戦略としては、ドル円は、上値は、151.97を前に上げ渋りでは、買いは利食いやこれをストップに売り狙い。超えても、財務省の円買い介入に対する警戒感もあって、152.50や153円越えをストップに、慎重に売り狙いとなる。下値は、151.01-18を前に、下げ渋りでは売りは利食い、買いはこのレベルは慎重さが求められそうで、できれば割れる動きから150.26や149.94割れをストップに買い場探し。また割れるケースでも、148.91をストップに買い直し。更に割れても148円ミドル、148円前後まで買い下がって、ストップは147.93割れ、割れても147.60-80での買い狙いで、これは147.43割れをストップ、更には146.49をストップに買い直しとなる。
 ユーロドルは、1.0932まで再反発も、更なる展開とならず、上値は、1.0805を前に、上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.0864-68、1.0943-81や1.0996-98をストップに、売り直しとなる。下値は、1.0722-25前に下げ渋りでは、売りは利食いや買いも、割れるなら止めて1.0695割れをストップに慎重に買い下がる形となる。 
 ポンドドルは、下値を1.2518で維持して、1.2895まで反発も更なる展開とならず、上値は、1.2645-68を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、1.2803-23を前に利食い優先から売り狙い。更に1.2895、1.2996をストップに、売り直しとなる。下値は、1.2518-25を前に下げ渋りでは、売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに順次買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、下値を160.22で維持して、165.36まで反発も、現状はこれが上値を抑える形。上値は、163.89や164.42を前に上げ渋りでは、利食いやこれをストップに売り狙い。超えても165.36、166円をストップに売り直しとなる。下値は、162.61を前に、下げ渋りでは売りは利食いや買い狙いも、割れるなら止めて、更に160.88-06、160.22や158.90割れをストップに買い直しとなる。
 ポンド円は、下値を187.97で維持して、193.54まで上値を拡大も、これが上値を抑える形。上値は191.68を前に、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えても193.54、194円や195円越えをストップに売り直しとなる。下値は、190.03を前に下げ渋りでは、売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、188.58、187.97、186.85をストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、上値を100.18まで拡大も現状はこれが上値を押さえており、上値は、99.25を前に、上げ渋りでは買いは利食い、売りは越えるなら止めて、100.18、101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、98.18-26を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買っても、97.85を割れるなら止めて、97.25-27、96.90、96円、95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、93.46からの調整を90.37で維持して、92.21まで再反発。上値は、91.25を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えても92.21、92.95-15、93.36や94.03をストップに、順次売り直しとなる。下値は、90.08を前に下げ渋りでは利食いで、買い下がっても割れるなら止めて、89.77、89.26をストップに順次買い直しとなる。