今日の裏読み、表読み(2024/03/01)

昨晩は月末のフローにドルが支えられるも、引き続き保合の展開は続いている。本日は更に月初もあって、フローが出難いことは、留意しておきたい。
 経済指標としては、日本の1月失業率・有効求人倍率と2月消費者態度指数、中国の2月国家統計局の製造業と非製造業PMI、2月財新製造業PMI、英2月ネーションワイド住宅価格、スイス1月実質小売売上高と2月製造業PMI、ユーロ圏各国の2月製造業PMI・改定値、英2月製造業PMI・改定値、ユーロ圏2月消費者物価指数・速報値と1月失業率、米国では、2月製造業PMI・改定値、2月ISM製造業景況指数とミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表される。
 注目は各国の製造業PMI、ユーロ圏2月消費者物価指数や米経済指標となるが、PMIの格差が見えた場合、一定の動きとなる可能性は注目。また、ユーロ圏2月消費者物価指数・速報値は、強弱次第も強い結果が見えた場合、ユーロ相場を支えそう。一方米国では、昨日は弱めの指標が優勢となったが、ISM製造業景況指数とミシガン大学消費者信頼感指数などが強いと、昨日の相場の巻き戻しも出易い。
 要人発言の機会も多いが、 オアNZ中銀総裁は、今週の理事会以降、現状の政策金利の正当性を強調しており、こういった発言が続くとNZドルの上値を抑え易い。一方欧米の要人は、双方とも早期の利下げ期待を打ち消す発言が続きそうだが、そろそろこれも織り込みの範囲に留まりそうだ。
 その他、米長期金利や株価を睨みながら、週末のポジション調整の動きも注意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、150.89まで反発後の高値保合も、昨日は利食いが優勢となる形。下値は堅いが一方で、上値ではやれやれの売りも出易そう。上値は150.85-89をストップに、上げ渋りでは買いは利食いや売り狙い。超えても151.50や151.95越えをストップに売場を探したい。ただ、下値は昨日の安値149.21を前に、下げ止まりでは売りは買い戻し優先。買い下がっても、割れるなら止めて、148.93割れをストップとして買い直し。更には割れても148円ミドルから買い下がって、このストップは147.93割れまたは、147.63割れ。更に割れてもストップを深めの145.90において、値幅を取って買い下がる形を想定したい。
 ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0695まで広げる形もこれが維持される形。上値は、1.0866-98が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えても1.0933、1.0996-98、1.1085、1.1139や1.1150越えを順次ストップに売り直しとなる。下値は、1.0790-97が維持されると売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて、ストップを1.0762、1.0732割れとして買い直し。更に割れても1.0695、1.0656、1.0613、1.0448割れをストップに順次慎重に買い場探しとなる。 
 ポンドドルも1.2828で反発が限定されて、下落が1.2518まで拡大も現状は維持される形。上値は、1.2700-10が押さえると買いは利食いや売り狙い。超えて、順張りも検討されるが、1.2773-86では利食いで、売りはこの位置や1.2828、1.2885や1.2996越えをストップに順次売り直しとなる。下値は、1.2579-13を前に下げ渋りでの利食いや買い下がり。割れるなら止めて1.2518-36をストップに買い直し。更に割れても1.2445、1.2187、1.2070や1.2037割れをストップに買い場探しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、 163.72まで上値を拡大も、現状はこれが上値を抑える形。上値は163.41や163.72が押さえると買いは利食いで、これをストップに売り狙い。超えても164.30をストップに売場探し。下値は、161.48を前に下げ止まりでは、売りは利食いで買いは割れるなら止めて、160.91、160.38をストップ、更には160.00前後から159円ミドル方向と買い下がって、ストップは158.90割れとなる。
 ポンド円は、191.33まで上値を拡大も、更なる展開とならず、190.94-00,191.33が押さえると買いは利食いやこれをストップに売り狙い。超えても191.50や192円越えをストップに売場探し。下値は、188.73-05を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、187.86-90割れをストップに買い直しとなる。
 豪ドル円は、上値を99.06まで拡大も、更なる展開とならず、上値は98.56-63を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えても99.06、99.50や100円越えをストップ、更には101.36や102.83をストップに順次利食いや売り場を探す形。下値は、97.07-31を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、96.40-80ゾーンまで買い下がって、ストップは96.20割れ。割れても95.48-50、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。
 NZD円は、下値を88.64で維持して93.46でまで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は、92.95-15を前に上げ渋りでは買いは利食いやこれをストップに売り狙い。超えても93.36、94.03をストップに売り直しとなる。下値は、91.05や91円を前に下げ渋りでは、売りは利食いや買い狙い。割れるなら止めて90円ミドルから90円まで買い下がって、このストップは89.77割れとなる。