今日の裏読み、表読み(2023/11/16)

昨晩は、米CPIの結果を受けたドル売りに巻き戻しが優勢となった。引き続きドルは日替わり的な動き続いていることは、留意しておきたい。
 経済指標としては、日本の9月機械受注、10月通関ベースの貿易統計と9月第三次産業活動指数、豪10月雇用統計、中10月住宅価格指数、加10月住宅着工件数、米国では、週間新規失業保険申請件数、10月輸入・輸出物価指数、11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、10月鉱工業・製造業生産と設備稼働率、11月NAHB住宅市場指数、10月カンザスシティー連銀・総合指数、NZ第3四半期卸売物価指数などが発表される。
 注目としては、日本の10月通関ベースの貿易統計は、再び赤字幅増加するが、影響は限られそう。豪雇用統計は強弱次第、中国の住宅価格は、弱い結果がリスク。また米国では、週間新規失業保険申請件数や11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が焦点となるが、直近米経済指標は、強弱が入り混じっており、結果で一定の動きが出ても、大きな流れにはつながらない見通し。
 要人発言の機会も多いが、ECB関連では、引き続き利上げの可能性を示唆するも影響は限られそう。一方FRB関連では、直近の物価指数の結果を受けた見解が焦点だが、単月のデーターだけでは、直ぐにハト派となる可能性は低そうだ。

 戦略としては、ドル円は、151.91と今年の高値を更新後も、下値を150.06で維持して再反発。ただ、上値追いも厳しく、上値は151.75-95をストップに、慎重に売り場探し。ターゲットは、150.48-86ゾーンが維持されると利食いで、買いもこの位置から買い下がって、ストップは150.06割れ、割れても149.50-00ゾーンは買い下がって、このストップは149.16や148.71-81割れとなる。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
 ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0887まで反発も更なる展開とならず、反発では1.0887をストップに売り狙いや利食い。下値は、1.0823-32が維持されると利食い優先も、割れるなら1.0800前後から利食いや慎重に値幅を置いて買い下がって、このストップはできれば深めの1.0693割れ。または、更に買い下がるなら1.0656や1.0591割れをストップに対応したい。ただ、こういった買いのターゲットは、直前の戻り高値が押さえると利食い優先となる。
 ポンドドルは、1.2506まで反発も上値が抑えられる形。反発ではこれをストップに、利食いや売り狙い。下値は、1.2400前後の維持では利食い優勢、買いはこの位置から慎重に1.23まで買い場を探して、ストップは1.2265割れ。また割れても、1.2187をストップの買い直しとなるが、こういった下落では、直前の高値が押さえると利食いを優先しながら対応したい。 
 一方クロス円では、ユーロ円が164.20まで今年の高値を更新。一過性の上昇で上値追いは避けたい。早期はこの高値や164円越えをストップに売っても、ターゲットは、162.76-89が維持されると利食い優先や買い狙い。このストップは162.55割れで、割れても161-162円ゾーンは慎重に買い下がりで、この場合は160.43割れをストップとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。 
 ポンド円は、188.30まで上値を拡大。こちらも上値追いは厳しく、反発ではこの上値が抑えるなら売り、超えるケースからは、189.15をストップに売場探し。ターゲットは、187.12が維持されると利食いで、割れるケースでは186.70前後まで買い下がって、このストップは186円割れ。割れても184.55-65をストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
 豪ドル円は、98.59まで上値を拡大。上値はストップを99円越えとして売場探し。97.73-97ゾーンが維持されると利食いで、買いは97.57-65割れをストップ、また割れるケースでは、97円方向への下落から96.50まで買い下がって、このストップは96.37割れ、または、96.04割れをストップに置くなら、買い下がりの余裕を持って対応したい。NZD円は、91.20まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。上値は92円越えをストップに売り上がりで、ターゲットは、90.67-82ゾーンが維持されると利食い、買いは90.50前後から買い下がって、ストップは89.86-95ゾーン割れ。更なる買いは89.20前後まで買い下がって、ストップは88.93割れとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。