今日の裏読み、表読み(2023/07/03)

今週は、米国の経済を見る上で重要な発表が続くが、明日はNY市場が独立記念日の休場。本日もNY株式・債券市場が短縮取引となることで、様子見ムードが強まる可能性があることは、留意しておきたい。
 経済指標としては、NZ5月住宅建設許可件数、4-6月期日銀短観、豪5月住宅建設・着工許可件数、5月民間・居住用住宅ローン、中6月財新製造業PMI、スイス6月消費者物価指数と製造業PMI、トルコ6月消費者物価指数、ユーロ圏各国の6月製造業PMI・改定値、英6月製造業PMI・改定値、米国では、6月製造業PMI・改定値、6月ISM製造業景況指数と5月建設支出などが発表される。
 注目としては、日銀短観は改善が見込まれるが、影響は限られそう。ユーロ圏英米の6月製造業PMIは改定値であり、影響は大きく出るかは不透明だが、各国の景況感格差で一定の動きを示す可能性に注目。また、米6月ISM製造業景況指数は、直近悪化が続いているだけに、一定の改善が見えると、米景気のソフトランディング期待となり易く、米長期金利やドルを支えることとなるか注意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、上値を145.07まで上値を拡大。サイコロジカル的には強い位置となることで、当面上値となるのか注目される。また、何か材料が出た場合、落ちるスピードが速まるリスクは、留意しておきたい。まず上値は145.07が押さえると売ってみる形。ストップは145.11-17の日足の窓の上限越えとなる。超えても145円ミドルから売り上がって、ストップは146円越えとなる。ターゲットは、144.00-20の維持では買い戻しとなるが、割れるなら143.73-83の動向をみて、維持では買い戻しや買いも。割れるケースからは、143円ミドルでの利食いで、この位置から買い下がって、142.94割れをストップ。この買いのターゲットは、反発がCapされると利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、1.1012で上値を押さえられて、調整が1.0835まで拡大も、これを維持する形。総じてレンジ的な相場は続いており、引き続きこのブレイクを睨んだ対応となる。上値は、1.0932-42ゾーンをストップ、超えても1.0962-77、または1.1012をストップに売り直しとなる。ターゲットは、1.0835が維持されると利食いや買い狙い。割れるケースでも、1.0800方向への下落では、買い戻しや買いも、このストップは1.0773割れで対応したい。ただ、この買いのターゲットは、その直近の高値が押さえると利食い優先となる。
 ポンドドルは、1.2308を安値に1.2849まで反発後、1.2591まで下落もこれを維持する形。上値追いは避けて、押し目は1.2591をバックに買い場探しも、ターゲットは、1.2728-60ゾーンが押さえると利食いや売り狙い。超えても1.2837-49をストップに売り直しで、このターゲットは、それまでの安値が維持されると利食いとなる。またもし、1.2591を割れるケースでは、買いは控えたいが、1.2500-50ゾーンや雲の上限などは買いも検討したいが、このストップは1.2368割れでの対応となる。
 一方クロス円は、高値圏での保合気味。引き続き28日の高値が上値として、意識されるか注目となる。上値追いは避けて、あくまで下落があれば買い場を検討する形は変わらない。早期は直近の高値が押さえると売っても、下げが甘ければ買い戻しながらの対応で、買いは、30日の安値が維持されると利食いも、割れるケースからは、23-26日の安値を前に、利食いやこれをストップに買い直しで、この場合のターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。