今日の裏読み、表読み(2023/06/28)

昨晩も引き続き円売りが続いた。本日もこの動向が続くか注目されるが、本日はECBフォーラムにおいて、ラガルドECB総裁、パウエルFRB議長、ベイリー英中銀総裁、植田日銀総裁が討論会に参加する。4大中銀の総裁が同時に参加することで、大きな注目となるが、今後の金融背施策にどこまで踏み込んだ発言が出るか焦点。一方FRBが、米銀行のストレステストの結果を公表する。3月に地銀の破綻がリスクオフの動きにつながっているが、地銀や小規模銀行のストレステストの結果が、懸念される内容となるなら、またぞろ株価の圧迫要因となることは、留意して対応したい。
 経済指標としては、豪5月消費者物価指数、独7月GFK消費者信頼感調査、中国の5月工業企業利益、仏6月消費者信頼感指数、米国では、MBA住宅ローン申請指数と5月卸売・小売在庫などが公表される。
注目としては、米国で大きな材料がなく、豪5月消費者物価指数や中国の5月工業企業利益などが焦点となる。豪インフレが強い結果が続いた場合、RBAの利上げ継続の思惑につながり易い。一方で中国では、直近景気の伸び悩みが指摘されており、弱い5月工業企業利益が出た場合、株価の圧迫要因となりそうだ。
 その他、本日も米7年物・2年物変動金利国債の入札が実施される。直近揉み合い気味の長期金利に変化が出ると一定のドルの上下につながり易い。

 戦略としては、ドル円は、上値を144.17まで上値を拡大。堅調が続いているが、何か材料が出た場合、落ちるスピードが速まるリスクは、留意しておきたい。まず上値は144.17が押さえると売ってみる形も超えるなら止めて、再度144.50方向から、145円で売場を探して、ストップは145円などで対応となる。売りのターゲットは、下げが甘ければ買い戻し、または143.28-66ゾーンが維持されると買い戻しで、この位置の買いは、142.94割れをストップ、また割れても142.65割れをストップ、に142方向まで買い下がるなら、このストップは141.51や141.21割れとして対応したい。ただ、こういった下落では、反発がCapされると利食いを優先したい。
 ユーロドルは、1.1012まで一時上値を拡大も更なる展開となっていない。ただ、下値も1.0845で維持されており、このブレイクを睨んで、逆張りを検討したい。上値は、1.0977や1.1012をストップに売り場探し。ターゲットは、1.0900が維持されると利食いで、割れるケースでも、1.0845を前に下げ渋りでは利食いや買いも割れるなら止めて、1.0800方向への下落では買い直しで、このストップは1.0773割れで対応したい。ただ、この買いのターゲットは、その直近の高値が押さえると利食い優先となる。
 ポンドドルは、1.2308を安値に1.2849まで反発も現状は上値を抑えられる形。引き続き反発では、1.2849をストップに売場探し。ターゲットは、1.2685が維持されると利食いや買い。割れるケースでは1.26ミドル方向への調整での利食いや買いで、このストップは1.2593割れでの対応となるが、この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円は、まちまちの動きも、総じて堅調が続いているが、上値追いは避けたい。買いは、あくまで下落があれば検討する形で、早期は直近の高値が押さえると売っても、下げが甘ければ買い直しながらの対応。買いは昨日の安値が維持されるとこれをストップに検討する形。また割れても23日や20日の安値をストップに買って、このターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。