昨日は、NY市場の休場で動意に薄い展開に留まったが、本日はNY市場が戻って来ることで、一定の動きが出てくるか注目される。ただ、一方では明日以降パウエルFRB議長の議会証言などイベントが控えており、様子見ムードが継続する可能性もありそうだ。
金融性策としては、中国人民銀行が貸出基礎金利を公表、豪準備銀行が、6月金融政策会合の議事録を公表する。直近では、中国経済の低迷が指摘されており、中期金利に続いて金利の引き下げがあった場合、株式市場が好感する可能性、RBAでは、前回サプライズ的な利上げが実施されており、更なる利上げの可能性が示唆されるか注目となる。
経済指標としては、日本の4月鉱工業生産・設備稼働率、独5月生産者物価指数、スイス5月貿易収支、ユーロ圏4月経常収支と建設支出、メキシコ5月小売売上高、米国では、5月住宅着工・建設許可件数などが発表される。
注目度の高い指標はなく、経済指標による影響が限られそうだ。
要人発言としては、ブラード・セントルイス連銀総裁、バーFRB副議長、ウィリアムズNY連銀総裁講演、レーン・フィンランド中銀総裁、シムカス・リトアニア中銀総裁などの発言機会が予定されているが、特に6月FOMCで、後の2回の利上げ示唆される中、タカ派発言が続くと、ドル相場を支えそうだ。
その他、米長期金利や株価も引き続き注視して対応したい。
戦略としては、ドル円は、142.00まで上値を拡大。上値追いは避けて、押し目買いの状況だが、ただ、日足の142.24-48から145.11-17には、窓が開いており、上値を抑える可能性があることから、142円台は売りを狙いたい。ストップは142.50越えとするか、売り上がるなら143円越えでの対応となる。一方下値は141.00-50ゾーン、140円ミドルから140円が支えると強く、売りの場合は利食いや買い狙いとなる。このストップは139.85割れとなるが、ターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。
ユーロドルは、1.0971まで再上昇。ただ、上値追いは出来ず、早期はこれが上値を押さえると売り狙いで、ストップは1.1007越えなどで対応。下値は1.0907が維持されると利食いも、割れるケースからは1.0850-00ゾーンでの利食いや買い狙い。買いのストップは1.0800割れで対応となるが、買いのターゲットは、それまでの高値がCapされると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2308を安値に1.2849まで反発。上値追いは厳しく、早期は、現状の高値が押さえると売り狙い。ストップは1.29越えなどで対応となるが、ターゲットは、1.2768-70が維持されると利食いで、割れても1.27前後までは買い場探しで、この買いは1.26ミドルまで買い下がって、ストップは1.26割れでの対応となるが、この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円は、強い展開が続いている。ただ、引き続き上値追いは避けて、押し目があれば買い狙いとなるが、下げる時は幅が大きくなることは留意しておきたい。早期は直近の高値が押さえると売り狙いも、超えるなら止める形。ターゲットは、一昨日・昨日の安値を前に、押しが甘ければ買い戻しながら、また買いも検討されるが、このストップは、ペアによって異なるが、昨日の安値割れ、または更に買い下がっても、総じて15-16の安値割れでの対応となる。この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食いを優先しながらの対応となる。