今日の裏読み、表読み(2023/06/09)

昨晩は、弱い米週間新規失業保険申請件数を受けて、来週のFOMCでの利上げ継続との思惑が、覆される形でドル売りが優勢となった。来週のFOMCで、利上げが停止されるかどうかの思惑に揺れる展開が続いているが、本日は週末で、特に米経済指標の発表やブラックアウト期間で、FRB要人発言の機会がなく、今週高まったが来週の利上げ思惑に対する反動的な動きが続くか注目したい。
 経済指標としては、中国の5月消費者・生産者物価指数、ノルウェー5月消費者物価指数、トルコとメキシコの4月鉱工業生産、カナダでは、第1四半期設備稼働率と5月雇用統計が発表される。
 米国の経済指標の発表はなく、総じて影響は限られそうだが、中国の物価指数は弱い結果が見えると直近の中国経済に対する懸念が高まりそう。また加雇用統計は、直近加中銀が利上げを実施しているが、弱い結果が見えた場合は、反動の動きには注意しておきたい。

戦略としては、ドル円は、下値を137.43で維持して140.93まで上値を拡大も更なる展開となっていない。上値は140.93が当面の高値として意識されるか注目となる。ただ、突っ込み売りは出来ず、早期は138.45をストップに買い下がりから、ターゲットは、上値は139.45-65が押さえると利食い優勢で、この売り狙いは140円までの売り上がりの余裕を持って、ストップは140.25-45越えで、この売りのターゲットは、それまでの安値が維持されると利食いを優勢したい。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0635まで下値を拡大も、これを維持して反発が示現した。ただ、上値追いは出来ず、早期は1.0801や1.0831をストップに売り狙い、ターゲットは、1.0733-40が維持されると利食いで、割れても1.07前後は買い戻しや買い狙いで、このストップは1.0667割れで対応となる。この買いのターゲットは、それまでの高値がCapされると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2308を安値に1.2561まで反発も、上値追いは避けた。早期は、1.2680の戻り高値を睨んで、慎重に売り狙いから、ターゲットは、1.25前後の維持では買い戻しで、割れても1.24ミドルまでは利食いや買い狙いで、このストは、1.2426割れまたは、1.2368-95割れでの買い下がりとなる。この買いのターゲットは、それまでの高値が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円は、6月1日の安値から堅調に反発しているが、上値追いは出来ず、直近高値をストップ圏に売場探しも、押しが甘ければ買い戻しながら、買いは5月31日から6月1日の安値を睨んで、買いを検討しながら、逆張りで臨み形を想定したい。また、豪ドル円は7日の高値、カナダドル円は8日の高値が押さえると慎重に売りから入ってみたい。