今日の裏読み、表読み(2023/06/08)

昨日は、来週のイベントを控え、中銀の引き締め姿勢に変化がないとの見方が強まり、ドル相場を支えたが、株価面ではマイナス要因となることもあり、リスクオフの動きにつながり易いことは、留意して対応した。
 経済指標としては、NZ第1四半期製造業売上高、英5月RICS住宅価格指数、日本の1-3月期四半期GDP・2次速報、4月国際収支と5月景気ウオッチャー調査、豪4月貿易収支、仏4月非農業部門雇用者数・改定値、ユーロ圏第1四半期GDP・確定値、メキシコ5月消費者・生産者物価指数、米国では、週間新規失業保険申請件数と4月卸売売上高・卸売在庫などが発表される。
 大きな材料はないが、日欧のGDP、米週間新規失業保険申請件数などの強弱が焦点となる。特に先週末の米雇用統計が強かったこともあり、米週間新規失業保険申請件数の強弱次第でドルが一定の動きをする可能性に注目されるが、ただ、来週のイベントを睨むと一過性となり易い。また、引き続き株価や長期金利の動向を睨んだ展開は続きそうだ。

戦略としては、ドル円は、下値を137.43で維持して140.93まで上値を拡大も更なる展開となっていない。上値は140.93が当面の高値として意識されるか注目となる。下値は昨日の安値となる139.03をストップに、押し目買いから上値は、140.25-45を睨んで、これが押さえると売り狙いとなるが、超えるケースも想定した場合、140.93をストップに売り上がりの余裕を持って、総じてレンジ的な逆張り戦略で対応したい。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0635まで下値を拡大も、これを維持して揉み合いが続いている。次のブレイクまではレンジ的な逆張りが検討される。上値は、1.0740、超えても1.0779や1.0801越えをストップに売り狙いで、下値は1.0667、割れても1.0635割れをストップに買って、売りも買いも、それまでの高値・安値が押さえると利食い優先となる。 
ポンドドルは、1.2308を安値に1.2545まで反発も、これが上値を抑える形。反発では、1.2500や1.2545をストップに売り狙いで、売りのターゲットは、1.2368-95維持されると利食いで、割れても1.2308-48ゾーンが維持されると買い戻しやこれをストップに買い狙いも、この買いのターゲットはそれまでの高値が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円は、豪ドル円やカナダドル円を除いて、29日の高値から調整が1日の安値で維持される形。このレンジをブレイクするまでは、これを上下のストップに逆張りで臨んで、しっかりと利食いを優先しながらの対応が良さそうだ。また、豪ドル円やカナダドル円は、高値を更新しており、安易な売りは避けておきたい。ただ、上げ渋りがみえれば売ってもタイト・ストップ、押しが甘ければ買い戻しながら、あくまで31日の安値を睨んで、押し目をしっかりと待って買いを検討する形が良さそうだ。