今日の裏読み、表読み(2023/06/07)

昨晩も来週のイベントを控えて動意に薄い状況が続いた。本日もあまり大きな米経済指標の発表もなく、同様な展開が続きそうだ。
 金融政策としては、カナダ銀行が政策金利を公表する。据え置きが想定されているが、昨日RBAがサプライズ利上げに踏み切っており、カナダ銀行に関しても思惑が高まりそう。ただ、あまり期待すると梯子を外される可能性もあるので注意が必要となりそうだ。
 経済指標としては、豪5月AIG建設業・製造業指数と第1四半期GDP、中国5月貿易収支、日本の4月景気先行指数・一致指数・速報値、スイス5月失業率、独4月鉱工業生産、英4月ハリファックス住宅価格、仏4月国際収支、加5月景気先行指数と第1四半期労働生産性指数、加4月貿易収支、米国ではMBA住宅ローン申請指数、4月貿易収支と4月消費者信用残高などが発表される。
 材料は多いが、注目度の高いものは少ない。ただ、昨日RBAのサプライズ利上げもあって、豪GDPには注目が集まりそう。予想外の悪い結果となるなら、豪ドルに巻き戻しもありそうだ。また中国の貿易収支の悪化などが見えた場合、中国経済の減速傾向を再確認することとなりそうだ。
 
戦略としては、ドル円は、下値を137.43で維持して140.93まで上値を拡大も更なる展開となっていない。上値は140.93が当面の高値として意識されるか注目となるが、総じて動意に薄く、まずは、昨日のレンジとなる139.10から139.99を睨んで、上下の動きで逆張りを検討したい。またブレイクがあって、下値は138.45をストップに買い下がりや売りの利食いとなる。一方上値は、140.45をストップに戻り売りや買った場合も、これが抑えると利食い優先となる。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0635まで下値を拡大も、これを維持する形。ただ、戻りも重く上値追いは出来ないが、総じて動意に薄いことで、次のブレイクまではレンジ的な逆張りが検討される。上値は、1.0733、超えても1.0779や1.0801越えをストップに売り狙いで、下値は1.0667、割れても1.0635割れをストップに買って、売りも買いも、それまでの高値・安値が押さえると利食い優先となる。 
ポンドドルは、1.2308を安値に1.2545まで反発も、これが上値を抑える形。反発では、1.2459をストップに売り狙い。超えても1.2545をストップに売り直しとなる。売りのターゲットは、1.2368-92維持されると利食いで、割れても1.2308-48ゾーンが維持されると買い戻しやこれをストップに買い狙いも、この買いのターゲットはそれまでの高値が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円は、豪ドル円やカナダドル円を除いて、29日の高値から調整が1日の安値で維持される形。このレンジをブレイクするまでは、これを上下のストップに逆張りで臨んで、しっかりと利食いを優先しながらの対応が良さそうだ。また、豪ドル円やカナダドル円は、高値を更新しているが、本日は材料もあることで、上値追いはさけたい。あくまで31日の安値を睨んで、押し目があれば買いを検討する形が良さそうだ。