昨日も米銀株価の下落からリスクオフの動きが広がっている。本日は週末もあって、大きなイベント後のポジション調整の動きなどが焦点となる。
経済指標としては、NZ4月製造業PMI、英第1四半期と月次GDP・速報値、3月鉱工業生産指数と貿易収支、仏4月消費者物価指数・改定値、米国では、4月輸入・輸出物価指数と5月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表される。
注目は、昨日利上げ実施された英第1四半期と月次GDP・速報値で、結果の強弱次第で、一定の動きを示しそう。弱い結果がリスクとなるか?また、米国では、5月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値の結果が焦点。強弱がどちらとなるかは不透明だが、流れ的には、米財政赤字や金融不安もあって、弱い結果の方が相場の反応は大きくなりそうだ。
その他G7が開催されるが、ウクライナ支援などが開示の主題で、相場への特別な影響はなさそう。また、週末はトルコの大統領・議会選挙が開催されるが、エルドアン大統領や与党が勝利すると、トルコリラ相場に一定の失望の動きが出るか注意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、133.50からの反発が、137.77から135.50まで下落の半値となる「135.64」を超えることが出来ず弱い展開。ただ、現状は下値を133.75で守っており、早期は133.55-75ゾーンをバックに押し目買いからも、上値は134.84-00、135.0-19が押さえると利食い優先や売り狙いで、このストップ派135.47越えとなるが、売りのターゲットは、134円前後が維持されると利食いとなる。
ユーロドルは、上値を1.1092-95で抑えられて、1.0900まで下値を拡大。突っ込み売りは出来ないが、戻りではやれやれの売りが出易そう。早期は1.0900が維持されると買っても、戻りがあれば1.0940-70ゾーンでの利食いや売り狙い。ストップは1.1007越えで、売り上がりの余裕を持っての対応となるが、売りの場合も1.0900が維持されると利食いとなるが、割れるケースからは、1.0831をストップに買い狙いとなるが、こういった下落では、1.09ミドルが押さえると利食いを優先したい。
ポンドドルは、1.2680で抑えられて、1.2497まで下落。早期はこの維持では買っても、割れるなら止めて、1.2433をストップに買い直しとなる。戻りは、1.2616-38が押さえると利食いや売り狙いで、このストップは1.2680越えにおいて、1.26ミドルで売り上がりを検討したい。
一方クロス円は、調整が続いているが、突っ込み売りは出来ない。早期は昨日の安値をストップに押し目は買っても、ターゲットは10-8日の高値圏を前に利食いや売り狙いから、こういった売りも昨日の安値維持では利食いながら回したい。