昨晩も、金融不安が弱まる形からリスクオフの動きに巻き戻しが優勢となった。
これでこの問題も終わりなのか不透明感が残る。また株価面では、やれやれの売りも出易く、米長期金利の低下も流石に3%を割れるようなことはなさそう。巻き戻しの展開には留意しておきたい。
金融政策としては、南アフリカ準備銀行とメキシコ中銀が、政策金利を公表する。
両行とも0.25%の利上げが想定されているが、金融不安もあって、利上げ姿勢が緩む形や声明などで警戒感が示された場合は、一定の織り込みもあって、一時的な利食いの動きには注意しておきたい。
経済指標としては、NZ3月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、ユーロ圏3月消費者信頼感・経済信頼感、独3月消費者物価指数・速報値、米国では、第4四半期GDP・個人消費・PCEデフレーターの確定値、週間新規失業保険申請件数と2月ダラス連銀・PCE価格指数などが発表される。
注目は独3月消費者物価指数・速報値や米国の第4四半期GDP・個人消費・PCEデフレーターと週間新規失業保険申請件数となるが、独の物価指数は落ち着きが見えるとユーロに一時的な売りが出易い。米国では強い結果が米長期金利の押し上げにつながるか注目した。
その他では、既に月末を睨んでフローの動きに注意。特にこういったフローは、レベル感を無視して出てくることは、留意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、日足の一目均衡表の雲の上限も超える展開。ただ、上値追いは避けておきたい。早期は133円が上値を抑えると売り狙いから、ターゲットは、132円ミドルから132円前後が維持されると利食い優先や買い場探しとなる。ストップはできれば131.50割れでの対応。買いのターゲットは、同様に133円が押さえるとしっかりと利食っておきたい。また133円を超えるケースからは、133.78に位置する基準線をバックに売場探しとなるが、このストップは134円越え。ただ、こういった反発では、下げが甘ければ、しっかりと利食っておきたい。
ユーロドルは、上値を1.0930でCapされて、調整が1.0713を維持して、1.0872まで反発も更なる展開となっていない。上値追いをする状況ではなく、早期は1.0872が押さえると売り、超えても1.0930をストップに売り直しを検討したい。ターゲットは、1.08が維持されると利食いも、割れるケースからは、1.0745をストップに利食いや買いも、1.0704-13をストップに検討する場合は買い下がりとなる。ただ、こういった下落では反発があればしっかりと利食いながらの対応となる。
ポンドドルも、上値を1.2362まで拡大。上値追いは避けて、早期は1.2448をストップに慎重に売り場探し。ターゲットは、1.2282から1.2250ゾーンの維持では利食いで、買いは1.2228をストップ、または1.2170-91ゾーンをストップに買い下がりとなるが、こういった下落では、現状の高値を越える動きとならない場合は、利食いを優先しておきたい。
一方クロス円も24日の安値から堅調に反発しているが、上値を追いかける状況とも見えない。昨日の高値を睨んで、これが押さえると売り狙いから、ターゲットは28日の高値が支えると利食いで、また買いはこの日の安値をストップに買い場探し。また、割れるケールがもしあった場合は、24日の安値をストップに買い場を探す形となる。