昨晩の海外市場は、米10-12月期非農業部門労働生産性や単位労働コスト・速報値、週間新規失業保険申請件数などが軒並み予想より弱い内容だったことで、米10年物国債利回りが、一時4.416%まで低下もその後4.460%まで反発、ドル売りは限られた。ただ、東京時間に田村日銀審議委員が、「2025年度後半には、少なくとも1%程度まで短期金利引き上げておくことが、物価目標達成の上で必要」と述べたことを背景に、円買いが続いている。尚ベッセント米財務長官は「強いドル政策はトランプ政権下で堅持」、グールズビー・シカゴ連銀総裁は「不確実性が増したことでFRBを取り巻く環境はより不透明になり、利下げペースを緩める理由となる」と述べている。
ドル円は、152.89から151.24まで下落、ユーロドルは、1.0353まで一時下落、ポンドドルは、英中銀が予想通り0.25%の利下げを発表したが、ディングラMPC委員とマンMPC委員が0.50%の利下げを主張したことが判明、予想より弱い英1月建設業PMIもあって、1.2360まで売りに押され、ユーロポンドは0.8379まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円は、158.61から157.04、ポンド円は190.59から188.08、オージー円は95.70から94.98、NZD円は86.51から85.76、カナダ円は106.47から105.65まで売りに押された。