昨晩の海外市場は、FOMCの結果発表を控えて、様子見ムードの強い中、注目のFOMCでは政策金利が据え置かれ、声明文で「インフレが2%目標に向けて減速」との文言が削除されたことで、一時タカ派との見方からドル買いが出るも、パウエルFRB議長がこれを「インフレに関する文章を短縮することを選択しただけ」と否定、総じて揉み合いから逸脱する展開とならなかった。米10年物国債利回りは、4.512%から4.591%まで上昇した。尚、パウエルFRB議長は、「現状よりかなり多くのことが分かるまで行動しない」、「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」、「金利についてトランプ大統領と連絡を取っていない」、「金利に関するトランプ大統領の発言についてコメントを控える」と述べている。
その他、「DeepSeek」が、オープンAIの大規模言語モデルを不適切に利用した可能性があると報道されている。また米厚生長官候補のロバート・ケネディ・ジュニア氏は公聴会で、「ワクチンの安全性を重視している。私はワクチン反対派ではない」と述べ批判をかっている。
ドル円は、155.52を高値に154.93まで一時下落後、FOMCを受けて155.51まで反発、ユーロドルは、ドイツ政府が今年のGDP見通しをこれまでの+1.1%から+0.3%に引き下げたこともあって、1.0382まで一時売りに押されたが、そのg1.0429と揉み合い、ポンドドルも1.2394まで下落後1.2458まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が161.31、ポンド円は192.49、オージー円は96.49、NZD円は87.54まで一時下落、カナダ円は、カナダ銀行が政策金利を0.25%引き下げ、声明で「バランスシートの正常化を完了、量的引き締めを終了する」とした。ただ、トランプ関税に対する懸念が強く示されたことで、107.28まで一時売りに押されたが、その後107.80まで反発した。