昨晩の海外市場は、米4月卸売物価指数が、前月比で予想を上回ったものの、3月の数値が大幅に下方修正されたことで、米10年物国債利回りが、4.530%から4.443%まで低下、ドル売りが優勢となった。なお、パウエルFRB議長は「ここ数カ月インフレ沈静化に進展がなかったことを踏まえ、当局は忍耐強くあるべきで、政策金利を引き続き高水準に維持する必要がある」、「ただ、次の行動が利上げになる可能性は低いと考える」と述べたが、想定範囲の発言で、目立った反応は見られなかった。
ドル円は、156.74まで上昇、ユーロドルが、独ユーロ圏5月ZEW景況感指数が強かったこともあり、1.0826まで値を上げ、ポンドドルは、ピル英MPC委員が、「利下げは夏に検討される公算大」と述べたが、1.2593まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円は169.36、ポンド円は197.07、オージー円は103.71、NZD円は94.53、カナダ円は114.81まで一時上昇した。