昨晩の海外市場は、主だった材料のない中、円の軟調を除くと総じて揉み合いの展開に留まった。米3月卸売売上高・卸売売上高が弱い結果に留まったが、米10年物国債利回りは、4.457%から4.500%まで反発、ただドル買いは限られた。
ドル円は、植田日銀総裁が「急速かつ一方的な円安は日本経済にマイナス」などと発言、政府筋の話として、4月29日と5月1日に2回に渡って、財務省が円買い介入に踏み切ったことが明らかとなったが、特に反応は見えず、155.68までじり高、ユーロドルは、独3月鉱工業生産が予想より強い結果、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「利下げをあまりにも急ぐ理由はない」と述べたが、反応は見えず、1.0735から1.0757の狭いレンジの推移に留まり、ポンドドルは、1.2468まで下落後、1.2505に反応は限られた。
一方クロス円では、ユーロ円が167.35、ポンド円は164.52、オージー円は102.39、NZD円は93.40、カナダ円は113.43まで反発した。