今日の裏読み、表読み(2025/02/10)

 今週はパウエルFRB議長の議会証言、米消費者物価と小売売上高などの経済指標が焦点となる。また中国の対米報復関税が発動するが、これ自体は中国の米国からの輸入品は多くなく、影響は限られそう。ただ、トランプ大統領がこれに対して、どう対応するかは注意となる。一方週末ミュンヘン安全保障会議で、トランプ米政権がウクライナ戦争終結案を発表と一部報道が出ている。あくまで「案」であることから、実現性は不透明となる。
 また、パウエルFRB議長は、利下げを急がない姿勢を続ける見通しだが、一方でインフレ指標に上げ止まりが見えると、ドルの上値を押さえそうだ。
 本日の経済指標としては、日本の12月国際収支と1月景気ウオッチャー調査、ノルウェー1月消費者物価指数と12月月次・第4四半期GDP、トルコ12月失業率、12月雇用傾向指数などが発表される。
 大きな材料はないが、日本の12月国際収支に強弱には若干。恐らく影響は少ないと見るが、もし、サプライズ的に強い結果が見えた場合、状況が状況だけに、一定の円買いとなる可能性は留意しておきたい。
 また、今週は米国債の入札週で、入札週は米長期金利が高止まりし易く、現状低下傾向を見せている米長期金利の下げ渋りがドルを支える可能性に注意しておきたい。
 
 戦略としては、ドル円は、158.87で上値を抑えられて、下落が150.93まで拡大も、突っ込み売りは避けたい。下値は、150.90-93を前に、押し目買いや下げ渋りでは売りは利食いで、割れるなら止めても150.00、149.36、148.65、148円割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、152.42が抑えると買いは利食い優先、売りは越えるなら止めて153.21越えをストップに売り直し。更に超えても154.46、155.52、155.88-98や156.25、156.58-75、158.20、158.87、159.45、160.26越えをストップに順次売り場探し。
 ユーロドルは、1.0141まで下落も、これを維持する形。下値は、1.0306前後が維持されると売りは利食いで、買っても1.0272を割れるなら止めて、1.0211、1.0141、1.0100、1.0000、0.9855割れをストップに順次買い場探し。上値は、1.0443-68を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.0533-40、1.0595-30、1.0653-63、1.0728越えをストップに順次売り直しとなる。
 ポンドドルは1.2100まで下値を拡大も維持する形。下値は、1.2360が維持されると売りは利食いで、買いは割れるなら止めて1.2249、1.2130、1.2088-96、1.2038、1.1803割れをストップに順次買い直し。上値は、1.2550-76を前に買いは利食い優先で売っても超えるなら止めて1.2607-15、1.2667、1.2730、1.2788-12、1.2926、1.3010越えをストップに順次売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、155.87まで下値を拡大も突っ込み売りは避けたい。下値は155.87が維持されると買い狙いから、売りは利食いで、割れるなら止めても、155.14、154.41割れをストップに順次買い場探し。上値は、158.01が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて159.60、160.71、161.51、162.49-71、164.08-55、164.90-165.10、166.10-12越えをストップに順次売り場探し。
 ポンド円も187.06まで下値を拡大も突っ込み売りは避けて、下値は、187.06が維持されると押し目買いから、売り利食いで、買っても割れるなら止めて185.83、185.29、183.72-77割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、189.58が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて190.59、191.85、193.17-38、193.78-38、193.77-03、194.76-78、196.02、197.55、198.26をストップに順次売り直しとなる
 豪ドル円は、上値を98.77で抑えられて、94.49まで下値を拡大。下値は94.49が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて93.60-87や93.42割れをストップ、更には92円や91円、90.13割れをストップに買い直しとなる。上値は、95.68が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて96.76-94、97.52、98.26、98.77、99.17-23、100.03、101.04-15、101.57越えをストップに順次売り直しとなる。
 NZD円は、85.27まで下落が拡大。下値は85.27が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて84円、83.07割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、86.44が抑えると買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて87.03-48、87.97-25、88.85、89.28、89.72-90.08越えをストップに順次売り直しとなる。