昨晩は、米CPIの結果を受けて、ドル売りが優勢となった。この流れが続くか注目されるが、ただ、やれやれのドル買いも出易く、追いかけるのは避けたい。
経済指標としては、日本の7-9月期四半期GDP・1次速報、9月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、豪第3四半期賃金・賃金コスト指数、中国の10月小売売上高・鉱工業生産・固定資産投資と失業率・都市部、仏9月ILO基準失業率と10月消費者物価指数・改定値、独10月卸売物価指数、英10月消費者・小売物価指数、ユーロ圏9月鉱工業生産と貿易収支、加9月製造業出荷と卸売売上高、米国では、10月小売売上高、10月卸売物価指数、11月NY連銀製造業景気指数、9月企業在庫などが発表される。
注目としては、日本のGDPの影響は少ない。中国の指標は引き続き弱い結果がリスクとなるが、余程悪い数値とならない限り、影響は限られそう。英10月消費者・小売物価指数は、直近の英経済の対する懸念からは、弱い結果がリスクで、米国では、10月小売売上高と10月卸売物価指数、11月NY連銀製造業景気指数などが焦点となるが、引き続き弱い結果が見えた場合は、FRBの金利打ち止め感につながるが、ただ、逆の結果が見えた場合、巻き戻しが強まる可能性には留意しておきたい。
その他、引き続き金融イベントが続くことで、要人発言も注目されるが、バイデン大統領と中国習近平国家主席の会談自体は、特別激しい意見の相違が見えなければ、金融市場に影響は見えない見通し。
戦略としては、ドル円は、151.91と今年の高値を更新も更なる動きとならず、ただ、突っ込み売りも出来ず、早期は昨晩の安値150.16が維持されると買っても、ターゲットは、151.00-20が押さえると利食いで、またこの位置からの売りは、151.78-95ゾーンをストップに売り上がりとなる。売りのターゲットは、150.16を前に下げ止まりでは利食いで、割れても149.50-00ゾーンは買い下がって、このストップは149.16や148.71-81割れとなる。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0887まで反発。上値はこれが押さえるか、確認しながら売り場探しとなるが、ストップは、1.09越えまたは、理想的には1.9545越えとして、売り上がり場を探したい。ターゲットは、1.0823-55が維持されると利食いで、買いは出来れば、1.0800前後から買い下がりを探したい。ストップはできれば深めの1.0693割れ。または、更に買い下がるなら1.0656や1.0591割れをストップに対応したい。ただ、こういった買いのターゲットは、直前の戻り高値が押さえると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2506まで反発も上値追いは厳しい。早期は1.2550越えをストップに売場探し。ターゲットは、1.2400-44が維持されると利食いで、買いはこの位置から慎重に1.23まで買い場を探して、ストップは1.2265割れ。また割れても、1.2187をストップの買い直しとなるが、こういった下落では、直前の高値が押さえると利食いを優先しながら対応したい。
一方クロス円では、ユーロ円が163.82まで今年の高値を更新。一過性の上昇で上値追いは避けたい。早期はこの高値や164円越えをストップに売っても、ターゲットは、162.76-89が維持されると利食い優先や買い狙い。このストップは162.55割れで、割れても161-162円ゾーンは慎重に買い下がりで、この場合は160.43割れをストップとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。
ポンド円は、188.30まで上値を拡大。こちらも上値追いは厳しく、早期はこの上値が抑えるなら売り、超えるケースからは、189.15をストップに売場探し。ターゲットは、186.70-187.25ゾーンが維持されると利食いで、買いはこの位置から買い下がって、ストップは186円割れ。割れても184.55-65をストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
豪ドル円は、97.95まで上値を拡大。早期はこれが押さえると売り狙いも、ターゲットは、97.26-97.57ゾーンが維持されると利食いで、97円前後から買い下がり場を探して、ストップは96.37割れ、または、96.04割れをストップに置くなら、買い下がりの余裕を持って対応したい。NZD円は、90.43まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。上値はこの位置が押さえると売っても、ストップはできれば90.50越えや91円越えでの対応。、ターゲットは、89.86-95ゾーンが維持されると利食い、買いはこの位置から89.20前後まで買い下がって、ストップは88.93割れ。割れても88円まえ買い下がって、ストップは87.95や87.56割れとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。