昨晩は、総じて揉み合いの中、円売りが続く形となった。一方ドル自体は、引き続き日替わりの展開が続いており、材料で動いても、当面は、この円安やドルの揉み合いが続くのか注目したい。
経済指標としては、豪11月ウエストパック消費者信頼感指数と10月NAB企業景況感・信頼感指数、英10月雇用統計、スウェーデン10月消費者物価指数、スイス10月生産者輸入価格、南ア第3四半期失業率、独ユーロ圏11月ZEW景況感調査、ユーロ圏第3四半期GDP・改定値、米国では、10月NFIB中小企業楽観度指数、10月消費者物価指数とクリーブランド連銀・消費者物価指数などが発表される。
注目としては、まず英10月雇用統計は結果次第も、英国では高金利が経済を圧迫しているとの見方が強まっており、弱い結果がリスクとなる。また、独ユーロ圏11月ZEW景況感調査やユーロ圏第3四半期GDP・改定値は、強弱次第もユーロ相場は、総じて揉み合い気味の展開が続いており、大きな動きとなるかは不透明。一方米国では、10月消費者物価指数が最大の焦点となるが、直近FRBの引き締め姿勢が長引くとか、打ち止めとか見方分かれる中、物価指数の落ち着きが見えると米長期金利の低下を伴い、一定のドル売りとなる可能性は留意しておきたい。
その他本日も金融イベントが多く開催されることで、要人発言にも留意して対応したい。
戦略としては、ドル円は、151.91と今年の高値を更新。引き続き上値追いは厳しく、ここからの上昇では、慎重に売場を探すか、ただ、151.95の昨年の高値を超えた場合、大きくストップ・ロスが出る可能性。また神田財務官が、「円買い介入にスタンバイ」と発言した位置にあることで、円買い介入が入る可能性もリスクとして考慮しておきたい。従って、安全なら152円台で慎重に値幅を取って売場探し。ストップは153円越えで対応したい。ターゲットは、介入があった場合は4-5円の下落を想定して利食いや買い狙いとなるが、介入がない場合は、151.21の昨晩の安値維持では利食い、割れても150.70-85が維持されるとショートは利食い、更に150.25-29、149.50-00ゾーンまで買い下がって、このストップは149.16や148.71-81割れとなる。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。
ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0756まで反発も更なる展開とならず、揉み合いを想定して対応。下値は1.0656が維持されると買っても、割れるなら止める形。割れるケースでは、ストップを1.0591割れとして買い下がり、更に割れても、1.0483-17ゾーン割れをストップに買い直しとなる。上値は、1.0726、超えても1.0756を前に上げ渋りでは利食いや、これをストップに売り狙いとなる。
ポンドドルは、1.2429まで反発も更なる展開とならず、押し目では1.2187をストップの買い狙い。割れるなら止めて、ストップを1.2070-96ゾーンにおいて、買い下がり場を探すが、こういった下落では反発ではしっかりと利食いながらの対応となる。上値は1.2309を前に上げ渋りでは利食い優先で、売りもこれをストップ、超えても1.2429をストップに利食いや売り狙い。
一方クロス円も介入がない前提では、ユーロ円は162.36まで今年の高値を更新。ただ、上値追いは出来ず、引き続き162.50や163.00越えをストップに慎重に売り狙い。ターゲットは、161.35の維持では利食い、割れても161円前後から利食いや買い下がりで、これは160.43割れをストップ、更に割れても160.08-11では買い場探しで、このストップは159.60割れ。更に割れても159.07割れをストップ買い場探しとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。
ポンド円は、186.22までまで上値を拡大。こちらも上値追いは厳しく、186.50や187円越えをストップに、上げ渋りを確認して売り狙い。ターゲットは、184.55-65の維持では利食いも、押し目買いもこれをストップ、また割れるケースからは、184円前後から183円までは買い下がり場を探して、このストップは182.73割れとなる。また更に割れても182.00-50での買い狙いで、180.77-94ゾーンをストップに、慎重に買い下がってみたい。
豪ドル円は、97.59まで上値を拡大も、更なる展開とならず、下値は96.04割れをストップに買い場探し。割れてもストップを94.68-85ゾーン割れや94.25をストップに買い直しとなるが、こうった買いの場合反発があれば、しっかりと利食いながら対応したい。上値は97.00-10を前に上げ渋りでは利食いで、売りもこれをストップ、超えても97.59ストップに売場探し。売りのターゲットは、下げが甘ければ利食いを優先しながら対応したい。NZD円は、下落を86.79-83で維持して、89.87まで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は89.87をストップ、超えても90.00-21ゾーンをストップに売場探し。ターゲットは、88.93の維持では買い戻し、買いもこれをストップ。割れるケースからは、88円ミドルと利食い優先で、買いはこういった位置から88円と買い下がって、ストップは87.95や87.56割れ。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。