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【徹底解説】トライオート「三大陸制覇」の効果 第1弾

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2024年、10年目をむかえるトライオートが提案する「三大陸制覇」

「三大陸制覇」はFXで安定的なリターンを生み出すために、豪ドル/NZドル、ユーロ/英ポンド、米ドル/カナダドルの3通貨ペアを、レンジ相場に強い自動売買で一括運用する戦略です。3通貨ペアのポートフォリオ運用による分散効果を利用して、リスクを抑えながら高い収益の獲得を目指します。

はじめに:トライオートとは

トライオートはお客様が設定した売買のルールに基づいてシステムが何度も注文を自動的に繰り返す、インヴァスト証券のFX・CFD取引サービスです。
売買のルールは上昇、下降、レンジ(横ばい)という相場の3つの方向に対応しており、予測する方向に応じて最適なルールを作成することができます。自分でつくることが難しい場合には、トライオートの上級者たちがつくったルールからえらんではじめることもできます。

高い実績を誇る「隣国通貨」の「レンジ相場」ねらい

トライオートのサービス開始以来、FXの自動売買において高い実績をあげているのがレンジ相場をねらう取引です。

レンジ相場とは一定の値幅で価格が推移し続ける状態のことで、一般的に為替相場は7割がレンジ相場、上昇・下降のトレンド相場は3割と言われています。そのため安定してコツコツと利益を積み上げる運用には「レンジ相場」をねらう取引が向いています。また、特に中長期的にトライオートで資産形成を目指す場合には、経済状況の似ている隣国同士の通貨ペアが長い期間レンジ相場を形成しており、高い収益の実績をあげてきました。

トライオートでは豪ドル/NZドル(AUD/NZD)ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)という隣国同士の2つの通貨ペアをサービス開始以来、提供してまいりました。加えて2023年12月からは新たに米ドル/カナダドル(USD/CAD)の提供を開始しました。

チャート:TradingView インヴァスト証券作図

これら隣国の通貨ペアは特に近年、両国の経済の結びつきが強まっていることもあり、トライオートの運用成績にもその優位性があらわれています。三大陸制覇の通貨ペアで、これまでトライオートで十分な取引のある豪ドル/NZドルとユーロ/ポンドで、過去3年間のお客様のリアルな取引データを見てみましょう。

お客様の運用成績を公開!

利益口座の割合

トライオートの自動売買を3年間続けていただいたお客様のうち、豪ドル/NZドルまたはユーロ/ポンドだけで運用されていたお客様は実に7割の方が利益をあげることができていました。トライオートのお客様全体と比較すると、この2通貨の運用が利益の獲得に大きく貢献していることがわかります。

収益

2通貨ペアだけを運用されていたお客様はいくら利益をあげることができたのか。3年間の収益率は以下のようになります。

豪ドル/NZドル、ユーロ/ポンドいずれか1通貨ペアだけ運用されていたお客様と比べて、2通貨ペア両方を運用されていたお客様は3年間で72%という高い利益をあげられていました。年換算で24%の利回りを達成しました。

このように中長期的な運用では隣国の通貨ペアによるレンジ相場をねらった自動売買が高い実績をもたらしてきました。また、複数通貨ペアを組み合わせたお客様は分散効果によって「安定性」と「収益性」が向上する結果になっています。

長期的なレンジが形成される理由

なぜこの2通貨ペアは、通貨の連動性が高く、レンジ相場を形成しやすいのでしょうか。
一般的に為替レートの中長期的な変動要因は以下の2つが挙げられます。

①経済状況

経済活動が活発で成長性の高い国の通貨は買われやすい傾向にあります。また貿易など国際収支が黒字の国の通貨は上昇、経済成長が低く、国際収支が赤字の国の通貨は下落する傾向があります。

②金利

一般に金利が高くなった国の通貨は上昇、金利が低くなった国の通貨は下落する傾向があります。金利はその国の金融政策に影響される面が強く、政策金利の動向が通貨の上昇、下落を左右します。

オーストラリアとニュージーランド、そしてユーロ圏と英国の通貨の連動性が高くなっている理由は、経済状況の類似性、金利動向の連動性が高くなっているためです。

オーストラリアとニュージーランド

両国はかつての英国の植民地であり、多くの歴史を共有していますが、19世紀後半に政治的統合を検討しつつも、それぞれ独立した国家として残った経緯があります。しかし、地理的、文化的に密接な関係は続き、過去数十年間、両国の国際競争力と生産性を高めるために、経済の統合を進めてきました。近年は両国間で人的資源・資本の行き来が活発で、経済の同質化につながっています。

①経済

オーストラリアとニュージーランドはどちらも資源・農業国家で豊富な天然資源を背景に、資源・農業分野が経済の主要な柱となっています。オーストラリアは鉄鉱石、石炭などの資源の輸出国、ニュージーランドは乳製品や食肉類の農産物輸出国として知られています。
貿易の最大の相手国はともに中国となっており、2023年の統計ではオーストラリアもニュージーランドも輸出のおよそ30%、輸入のおよそ20%を中国とおこなっています。またニュージーランドはオーストラリアが第二位の貿易相手国となっています。
資源、コモディティ価格の変動および中国の経済状況はオーストラリア、ニュージーランド両国の経済に似た影響をもたらしています。
(データ参考:TrendEconomy)

金利

2014年頃から、両国の金融政策は協調する動きが顕著になり、為替の変動を抑制しています。これは両国の経済の類似性が高まっていることに加えて、経済統合が進むにつれてより金融面においても連携が必要となるためです。オーストラリア中央銀行(RBA)とニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利の推移を見ると、過去10年間ほぼ同調していることがわかります。これにより一方の通貨の価値の上昇による投機的な値動きが抑えられています。

期間:2008年1月~2023年12月 インヴァスト証券作図

このように、資源・農業国家としての経済構造の類似性に加え、対中国貿易依存度の高さ、人・資本の行き来、金融政策の同調化など、様々な要因が似通った経済を作り出しています。

EUと英国

2016年の「英国のEU離脱問題」がまだ記憶に新しい両国(EUは正しくは欧州連合ですが、単一の経済圏と通貨を持つ共同体としてここでは国といいます)、英国は独立した通貨を持ちながらもEU発足時の1995年から、2020年の脱退までEUを構成する主要な国家でした。
EUは欧州の経済統合を目指しており、前述のオーストラリアとニュージーランドの関係と同様に、誕生以来ヒト、モノ、カネの往来の自由化を進めてきました。

①経済

英国がEUから離脱した現在でも、もともとひとつの経済圏を構成していたことと、地理的に隣り合っていることから、両国の経済の結びつきは非常に強いものがあります。

2022年の統計では、EUの貿易相手国は米国、中国についで英国が3番手。英国においては実に輸出の42%、輸入の48%をEUが占めています。また2番手、3番手は米国、中国となっています。

このため米中という世界経済の大きな影響を等しく受けることに加えて、特に英国のEU依存は高く、経済環境の類似性はEU離脱後も高い状況となっています。
(データ参考:TrendEconomy、英国政府レポート「Statistics on UK-EU trade」)

金利

英国はEU加盟国であった時代にも自国通貨ポンドをも維持したことから、金融政策も独立性を保ってきました。中央銀行のBOE(イングランド銀行)が政策金利の決定を行っています。しかし上記のとおり経済的な結びつきが非常に強いことから、金融政策も欧州全体の経済動向の影響を受け、結果としては欧州中央銀行(ECB)とほぼ同調した歩みとなっています。これにより一方の通貨が買われる、売られるということが起きにくくなっており、通貨の連動性が高くなっています。

期間:2008年1月~2023年12月 インヴァスト証券作図

このように、EUと英国はもともと同一の経済共同体だったこともあり、現在も強い経済、資本関係の結びつきがあり、金融政策の同調化にもつながっています。

オーストラリアとニュージーランド、そしてEUと英国に共通して言えることは、隣国という地理的な特性から、強い経済の結びつきが生まれ、結果として金融政策も同調しているということです。そのため豪ドルとNZドル、ユーロとポンドも値動きの連動性が高まり、一方の通貨が大きく買われる、売られるという状況が起きにくいことから、為替レートは長い期間にわたり一定の価格帯を推移していると考えられます。トライオートのレンジ相場ねらいの取引には最適な通貨ペアといえます。

短期的には運用のリスクも存在する

これらの隣国通貨ペアでトライオートの自動売買を運用する場合であっても、短期的には利益を押し下げてしまうリスクが存在します。

トレンドが発生する

為替レートは短期的には各国の経済状況を示す経済指標の発表、各国政府要人の発言などの政治的要因などにより大きく変動することがあります。長期的な視点に立つと変化は小さいものの、短期的に両国の状況に乖離が生じることで値動きにトレンドが発生し、場合によっては一時的にレンジアウト(想定した値幅の外に価格が出てしまうこと)が発生します。

値動きが少ない

通貨の連動性が極端に高まることで、為替レートの変動が小さくなることがあります。トライオートの利益は値動きから生まれるため、変動が小さいと収益機会が減ってしまい、利益が少なくなってしまうことがあります。

そのためトライオートで隣国通貨のレンジ相場をねらった運用する場合には、上記のような短期的な値動きによるリスクを抑えながら、収益を積み上げていくことが大切になります。このようなリスクを「ポートフォリオ運用」により低減しながら中長期的に高いリターンを目指す戦略が「三大陸制覇」なのです。

次回はポートフォリオ運用とは何か、「三大陸制覇」で期待できる効果などについてお伝えします。

○次回記事○
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