CHF/MXNってどんな通貨ペア?特徴と値動きのポイントを解説
CHF/MXN(スイスフラン/メキシコペソ)は、低金利通貨であるスイスフランと、高金利通貨であるメキシコペソを組み合わせた通貨ペアです。
両国の大きな金利差を背景に、売り建玉を保有することで高いスワップポイントの受け取りを期待できます。また、相場の下落局面では為替差益も狙える可能性があります。
一方、CHF/MXNでスワップポイントを受け取る場合、基本的には売り建玉での取引となるため、相場が上昇すると評価損が発生する点に注意が必要です。
本記事では、CHF/MXNの特徴や魅力、取引時の注意点、値動きを確認する上で押さえておきたい相場変動要因について解説します。
スイスフランの特徴
スイスフランは、安全通貨として位置づけられることが多く、主要通貨の中でも金利水準が低いことが特徴です。
安全通貨とは、金融市場が不安定になった局面や、地政学リスクが高まった局面などで、資金の避難先として買われやすい通貨を指します。
スイスは政治・経済・財政の安定性が評価されやすいことなどから、スイスフランは市場の不安が強まる場面で買われる傾向があります。
2026年8月時点のスイスの政策金利は0.00%です。スイスフランは金利水準の低い通貨であるため、メキシコペソなどの高金利通貨と組み合わせることで、スワップ運用をしやすい点が特徴です。
メキシコペソの特徴
メキシコペソは、新興国通貨の中でも取引量が多く、比較的高い金利水準が特徴の通貨です。
メキシコは米国との経済的な結びつきが強いのが特徴で、自動車産業をはじめとする製造業や輸出産業が経済を支えています。
高金利通貨であるメキシコペソは、金融市場が安定し投資家がリスクを取りやすくなる局面で買われる傾向にあります。
反対に、市場が不安定になり投資家がリスクを避けようとする局面や、メキシコ経済への懸念が強まる際には売られやすくなります。
2026年8月時点のメキシコの政策金利は6.50%です。
メキシコペソは比較的金利水準の高い通貨であるため、スイスフランなどの低金利通貨と組み合わせることで、スワップ運用をしやすい点が特徴です。
CHF/MXNの魅力
CHF/MXNの魅力は、スイスとメキシコの金利差を背景に、売り建玉の保有によるスワップポイントの受け取りを期待できることです。
2026年8月時点で、スイスの政策金利は0.00%、メキシコの政策金利は6.50%となっており、両国の政策金利には6.50%の差があります。

なお、スワップポイントは日々変動します。最新の付与実績は、「スワップポイントカレンダー」からご確認ください。
スワップポイントカレンダー|トライオートFX
また、金融市場が安定し、投資家がリスクを取りやすくなる局面では、低金利のスイスフランが売られ、相対的に金利水準の高いメキシコペソが買われることで、CHF/MXNが下落する場合があります。売り建玉では、スワップポイントに加え、この下落による為替差益も期待できます。
このようにCHF/MXNは、売り建玉保有によるスワップ収益を中心に狙いつつ、市場環境によっては為替差益も狙える通貨ペアです。
CHF/MXNの取引で確認しておきたい点
CHF/MXNでスワップポイントの受け取りを狙う場合は、基本的に売り建玉を保有します。
売り建玉では、CHF/MXNが下落すると為替差益を得られる一方、上昇した場合は為替差損が発生します。価格の上昇による損失が、受け取ったスワップポイントを上回る可能性もあるため、スワップポイントだけでなく、相場の動きにも注意しながら取引することが大切です。
価格推移

※2025年8月1日~2026年8月1日のCHF/MXN(Bid・日足・終値)の価格推移を表したグラフ(インヴァスト証券作成)
CHF/MXNは、スイスフランとメキシコペソの双方の動きによって変動します。
スイスフランが買われるとCHF/MXNは上昇しやすくなります。また、メキシコペソが売られる場合もCHF/MXNの上昇要因となります。
売り建玉で運用する場合、CHF/MXNの上昇は評価損に繋がります。反対に、CHF/MXNが下落する局面は為替差益を狙うチャンスにもなります。
そのため、それぞれの通貨がどのような要因で動きやすいのかを確認して、運用に役立てましょう。
スイスフランの変動要因
スイスフランは、金融市場のリスクに対する投資家の姿勢に影響を受けやすい通貨です。
世界的な株価下落や景気後退への懸念、地政学リスクの高まりなどにより金融市場が不安定になると、安定通貨としてスイスフランが買われやすくなります。
この場合、スイスフラン高を通じてCHF/MXNが上昇し、売り建玉の評価損が拡大する可能性があります。
一方、市場の不安が後退して投資家がリスクを取りやすくなる局面では、スイスフラン買いが弱まり、CHF/MXNが下落することがあります。
スイス国立銀行の政策金利発表や金融政策に加え、世界の株式市場、景気見通し、地政学情勢なども確認しておきましょう。
メキシコペソの変動要因
メキシコペソの値動きを確認するうえで特に重要なのが、メキシコ中央銀行(Banxico)の金融政策と米国経済の動向です。
メキシコは比較的高い政策金利が設定されていることから、金利差に注目した資金が流入しやすい傾向があります。
高金利が維持される局面では、メキシコペソの支援材料となる場合があります。一方で、利下げ観測が強まると、スイスフランなどの低金利通貨との金利差の縮小が意識され、メキシコペソが売られやすくなります。
金融政策の見通しを左右する材料として、消費者物価指数(CPI)などのインフレ関連指標や雇用・景気に関する経済指標が重要となります。
また、メキシコ経済は米国との結びつきが強いため、米国の景気動向やFRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策もメキシコペソ相場に影響を与えることがあります。
米国経済の先行きに対する期待が高まる局面ではメキシコペソが買われやすくなる一方、米国の景気減速への懸念が強まる場合には下落要因となる可能性があります。
さらに、メキシコは産油国でもあることから、原油価格の動向も注目されます。
原油価格の上昇が経済への追い風と捉えられる場合にはメキシコペソが買われやすくなり、反対に原油価格の下落は売り材料となることがあります。
メキシコペソが買われるとCHF/MXNは下落し、売られるとCHF/MXNは上昇する傾向があります。
そのため、メキシコ中央銀行の政策金利発表やインフレ関連指標に加え、米国の経済指標や金融政策の動向もあわせて確認することが大切です。
他にもあるスイスフラン×高金利通貨ペア
当社では、CHF/MXNの他にも、スイスフランを組み合わせた高金利通貨ペアを取り扱っています。
・CHF/HUF(スイスフラン/ハンガリーフォリント)
スイスフラン/ハンガリーフォリント(CHF/HUF)の魅力とは?スワップ運用と値動きのポイントを解説 | トライオートガイド
・CHF/TRY(スイスフラン/トルコリラ)
スイスフラン/トルコリラ(CHF/TRY)の魅力とは?スワップ運用と値動きのポイントを解説 | トライオートガイド
・CHF/ZAR(スイスフラン/南アフリカランド)
いずれも、低金利通貨であるスイスフランと、高金利通貨を組み合わせた通貨ペアです。スイスフランを組み合わせた通貨ペアが気になる方は、CHF/MXNと合わせてご検討ください。
まとめ
CHF/MXNは、金利水準の低いスイスフランと、比較的金利水準の高いメキシコペソを組み合わせた通貨ペアです。
両国の金利差を背景に、売り建玉を保有することでスワップポイントの積み上げを狙える他、CHF/MXNが下落する局面では為替差益も狙える可能性があります。
一方、金融市場の不安が高まる局面では、安全通貨であるスイスフランが買われ、メキシコペソが売られることで、CHF/MXNが上昇する場合があります。
売り建玉にとっては評価損に繋がるため、スワップポイントだけでなく、両国の金融政策やインフレ動向、米国経済や原油価格、市場全体のリスク環境も確認しながら運用することが大切です。
ぜひ、CHF/MXNをはじめとする高金利通貨ペアのお取引をご検討ください。
