スイスフラン/ハンガリーフォリント(CHF/HUF)の魅力とは?スワップ運用と値動きのポイントを解説
CHF/HUF(スイスフラン/ハンガリーフォリント)は、金利水準の低いスイスフランと、比較的金利水準の高いハンガリーフォリントを組み合わせた通貨ペアです。
両国の金利差を背景に、売り建玉を保有することでスワップポイントの受け取りを期待できるほか、相場の下落局面では為替差益も狙える可能性があります。一方、CHF/HUFでスワップポイントを受け取る場合、基本的には売り建玉での取引となるため、相場が上昇すると評価損が発生する点に注意が必要です。
本記事では、CHF/HUFの特徴や魅力、取引時の注意点、値動きを確認するうえで押さえておきたい材料について解説します。
スイスフランの特徴
スイスフランは、安全通貨として見られやすく、主要通貨の中でも金利水準が低いことが特徴です。
安全通貨とは、金融市場が不安定になった局面や、地政学リスクが高まった局面などで、資金の避難先として買われやすい通貨を指します。
スイスは政治・経済・財政の安定性が評価されやすいことなどから、スイスフランは市場の不安が強まる場面で買われる傾向があります。また、スイス国立銀行(SNB)は、急速で過度なスイスフラン高が物価の安定を脅かす場合には、必要に応じて為替市場へ介入する方針を示しています。
2026年7月時点のスイスの政策金利は0.00%です。スイスフランは金利水準の低い通貨であるため、ハンガリーフォリントなどの高金利通貨と組み合わせることで、金利差を活用した運用を検討しやすい点が特徴です。
CHF/HUFの魅力
CHF/HUFの魅力は、スイスとハンガリーの金利差を背景に、売り建玉の保有によるスワップポイントの受け取りを期待できることです。
2026年7月時点で、スイスの政策金利は0.00%、ハンガリーの政策金利は5.75%となっており、両国の政策金利には5.75%の差があります。

なお、スワップポイントは日々変動します。最新の付与実績は、「スワップポイントカレンダー」からご確認ください。
また、金融市場が安定し、投資家がリスクを取りやすくなる局面では、低金利のスイスフランが売られ、相対的に金利水準の高いハンガリーフォリントが買われることで、CHF/HUFが下落する場合があります。売り建玉では、スワップポイントに加えて、この下落による為替差益も期待できます。
このようにCHF/HUFは、保有によるスワップ収益を中心に、市場環境によっては為替差益も狙える通貨ペアです。
CHF/HUFの取引で確認しておきたい点
CHF/HUFでスワップポイントの受け取りを狙う場合は、基本的に売り建玉を保有します。
売り建玉では、CHF/HUFが下落すると為替差益を得られる一方、上昇した場合は為替差損が発生します。価格の上昇による損失が、受け取ったスワップポイントを上回る可能性もあるため、スワップポイントだけでなく、相場の動きにも注意しながら取引することが大切です。
値動きのポイント

※2025年7月1日~2026年7月24日のCHF/HUFの価格推移を表したグラフ(インヴァスト証券作成)
CHF/HUFは、スイスフランとハンガリーフォリントの双方の動きによって変動します。
スイスフランが買われるとCHF/HUFは上昇しやすくなります。また、ハンガリーフォリントが売られることも、CHF/HUFの上昇要因となります。
売り建玉で運用する場合、CHF/HUFの上昇は評価損につながるため、それぞれの通貨がどのような材料で動きやすいのかを確認しておきましょう。
スイスフランの変動要因
スイスフランは、金融市場のリスクに対する投資家の姿勢に影響を受けやすい通貨です。
世界的な株価下落や景気後退への懸念、地政学リスクの高まりなどにより金融市場が不安定になると、安全通貨としてスイスフランが買われやすくなります。
この場合、スイスフラン高を通じてCHF/HUFが上昇し、売り建玉の評価損が拡大する可能性があります。
一方、市場の不安が後退して投資家がリスクを取りやすくなる局面では、スイスフラン買いが弱まり、CHF/HUFの下落要因となることがあります。
スイス国立銀行の政策金利発表や金融政策に加え、世界の株式市場、景気見通し、地政学情勢なども確認しておきたい材料です。
ハンガリーフォリントの変動要因
ハンガリーフォリントの値動きを確認するうえで、特に重要なのがハンガリー国立銀行(MNB)の金融政策とインフレ動向です。
高い金利水準が維持される局面では、他国との金利差が意識され、ハンガリーフォリントの支援材料となる場合があります。反対に、利下げ観測が強まると、金利差の縮小への見方からハンガリーフォリントが売られやすくなる可能性があります。
金融政策の見通しを左右する材料として、消費者物価指数(CPI)などのインフレ関連指標も重要です。インフレ率が低下しても政策金利が高い水準に維持されれば、物価上昇率を差し引いた実質的な金利の高さが評価され、ハンガリーフォリントの下支えとなることがあります。一方、インフレの鈍化が追加利下げへの見方につながる場合には、下落要因となる可能性があります。
ハンガリーフォリントが買われるとCHF/HUFは下落し、売られるとCHF/HUFは上昇しやすくなります。そのため、ハンガリー国立銀行の政策金利発表とインフレ関連指標をあわせて確認することが大切です。
市場の不安が高まる局面には注意
CHF/HUFでは、金融市場の不安が高まった際の値動きに注意が必要です。
市場が不安定になると、安全通貨であるスイスフランが買われる一方、リスク回避の動きからハンガリーフォリントが売られる場合があります。
このような場面では、スイスフラン高とハンガリーフォリント安が同時に進み、CHF/HUFの上昇幅が大きくなる可能性があります。
売り建玉でスワップ運用をする場合には評価損が拡大する可能性があるため、証拠金に余裕を持たせ、相場の変動に備えることが重要です。
他にもあるスイスフラン×高金利通貨ペア
当社では、CHF/HUFのほかにも、スイスフランと高金利通貨を組み合わせた通貨ペアを取り扱っています。
・CHF/TRY(スイスフラン/トルコリラ)
詳細はこちら
・CHF/ZAR(スイスフラン/南アフリカランド)
・CHF/MXN(スイスフラン/メキシコペソ)
いずれも、金利水準の低いスイスフランと、比較的金利水準の高い通貨を組み合わせた通貨ペアです。通貨ごとに金利水準や値動きの要因が異なるため、それぞれの特徴を確認したうえで運用候補を検討しましょう。
まとめ
CHF/HUFは、金利水準の低いスイスフランと、比較的金利水準の高いハンガリーフォリントを組み合わせた通貨ペアです。
両国の金利差を背景に、売り建玉を保有することでスワップポイントの積み上げを狙えるほか、CHF/HUFが下落する局面では為替差益も狙える可能性があります。
一方、金融市場の不安が高まる局面では、安全通貨であるスイスフランが買われ、ハンガリーフォリントが売られることで、CHF/HUFが上昇する場合があります。売り建玉では評価損につながるため、スワップポイントだけでなく、両国の金融政策やインフレ動向、欧州経済、市場全体のリスク環境も確認することが大切です。
ぜひ、CHF/HUFをはじめとする高金利通貨ペアのお取引をご検討ください。
