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インフォデミック下で存在感を増すニュース情報とその効能

2020年3月17日

皆さん、こんにちは。

今回は、マイメイトが活用しているニュース情報サービス(Refinitiv MarketPsych Indices)開発者の投稿記事を共有させて頂きます。

本人の許可を頂いていますので、
https://marketpsych-public.s3.amazonaws.com/sales/2019-03-11_CoronaVirus-Fear.pdf(ファイルサイズが9Mあります)
の中から幾つか紹介させて頂きます。

コロナウィルスは、初の真性SNSインフォデミック(情報感染症)である

(MarketPsych社作成、資料p.2)

インフォデミック(情報感染症)、今後一般化しそうな言葉ではないかと感じます。
epidemic(伝染病)とinformation(情報)を掛け合わせた新語であり、「偽情報」に限らず、「正しい情報」の急速な拡がりも言葉の定義に含まれているように感じます。

Social media has zipped information and misinformation around the world at unprecedented speeds, fueling panic, racism … and hope.
SNSは(正しい)情報と正しくない情報を、過去に前例の無いスピードで、パニックや人種差別そして希望を増長しながら伝播して行った。

という感じの和訳になりますでしょうか。
日本でも、「トイレットペーパーが足りなくなる」という誤報に国内が振り回されたことは記憶に新しいかと思います。

金融取引市場の価格変動はニュース情報の影響を少なからず受けていると考えられ、インフォデミック発生下においては特に、ニュース情報が価格に与える影響力は大きいのではないかと思います。

MAiMATEトレーナの皆様は、無料で価格形成に影響を与えているであろうニュース情報の活用が行うことができます。
最近の不安定なマーケット環境下においてMAiMATEが機能出来ている要因の一つは、このニュース情報の活用にあると考えています。

万人の気弱きときは米上がるべきの理なり。諸人気強きときは米下がるべきの種なり(本間宗久)。

(MarketPsych社作成、資料p.4)

まさか外国の方が作った資料で日本人を見かけるとは、、、何だか誇らしいですね。
彼は「本間宗久」、英語資料にはホンマ ムネヒサと書いていますが、Wikipediaだとホンマ ソウキュウとなっています。どちらが正しいのでしょう

彼の情報をGoogleで探すと、「天才相場師」、「米の商いで富を得た」、「ローソク足の考案者であると言われる」などの彼のトレーダーとしての天才ぶりがわかる情報が多く見つかります。
このページ内で紹介されている彼の言葉は、
『万人の気弱きときは米上がるべきの理なり。諸人気強きときは米下がるべきの種なり。』
であり、万人の感情と価格は逆向きに動きがちであることを伝えています。

「なるほど、確かにそうかも知れない」と思い、自分も「多くの人が弱気の時に買う、強気の時に売る」ことをやってみようと思っても、実際に人間がブレなく行うのは至難の業です。
そこで、MAiMATEAIエージェントのような自動売買系トレーディングパートナーを活用することは、本間宗久の金言実現に近づく一つの方法になり得ると考えます。

また、このページの資料の中で特に重要だと私が思うのは、
Prices overreact(revert) and underreact(trend) depending on information flow.
です。

  • 価格が上昇から下落に転じた!もっと下がる! → 大して下がらない、又は価格が上がってガッカリ
  • 価格が上昇し続けているが、強いトレンドでは無くそろそろ下がるはず→ 上がり続けてガッカリ

これはトレーディングにおける“あるある”ではないかと思います。
何とかしたいと思っても、人間にはなかなか改善が難しい部分です。

また、資料には以下のようなことも書かれています。

Humans are systematically non-rational with information about risk
人間はそもそも、リスクに関する情報に対して合理的ではない

  • 自分はきっとコロナウィルスには感染しないだろう
  • これ以上株価は下がらないんじゃないかな

多くの人に当てはまるのではないかと思います。
人間の判断が合理的ではないことは、過去の記事「感情が投資判断に与える影響、自動売買トレーディングの役割」の中でも触れていますので、お時間ある時に是非ご確認下さい。

ニュース情報は単語に分解され、意図が集計される

(MarketPsych社作成、資料p.8)

まず、上記ページ内にはfears(恐怖)に関するニュース情報のサンプルがあります。
MAiMATEが利用しているニュース情報サービスは、多くのニュース情報提供元を常にチェックし、新しいニュースが出れば文章を単語に分解、どのような意図を持つ単語が多いかを即座に集計します。
恐怖に関してはfearだけではなく、panicという言葉もチェックされていることがわかります。
どのような単語、もしくは単語の組み合わせを集計しているのかは非開示で、彼らの重要なノウハウになります。

また、当然に「恐怖」以外の多くの種類の情報が集計されており、上記はあくまで「恐怖」に関する一例です。

AIエージェントはニュース情報に応じた柔軟なトレーディング判断を行う

MAiMATEは前述のような、「恐怖に関する情報が増えて来ていること、もしくは減って来ていること」をニュース情報サービスから受け取ります。
その際、強化学習型のAIエージェントが食べやすいような加工を行った後に、加工情報がAIエージェントに渡されます。
この加工方法はインヴァスト証券が持つ独自ノウハウであるため公開できないのですが、この加工も想定通りに功を奏していると私は判断しています。

もちろん「恐怖」だけではなく、その他感情的な情報や「規制に関する情報」、「トレーディング専門家の意見」など多くのニュース情報が収集され、加工された後にAIエージェントに渡されます。

「なんだ、ニュース情報を単語に分解して集計しているだけか」、と思われた方も居るかも知れませんが、実際にやるとなるとなかなか難しい作業となります。

MAiMATEが利用しているニュース情報サービスは、〇〇新聞のようなキレイな文章を扱う情報元だけではなく、Twitterや個人のブログなども情報収集対象としています。
「いや~昨日のトレードは最高だった。すっごい損しちゃった()。」
このような情報が見つかった場合、「最高」というのは自虐的な表現であり、本当は「最低」の意味で解釈されるべきです。

私が説明を聞く限り、彼らは単語間の関連等で文意を掴み、「出来る限り正確な解釈」をしようと心掛けています。
地味に難しく、重要な作業です。

そしてMAiMATEAIエージェントは、

  • トレーディング結果に不平不満を持つ情報が多く見つかるので、どうやらマーケットの動きは多くの人間の想定と逆に動いているみたいだな…
  • さて、自分はどう動こうか。とりあえずテクニカル指標への依存を下げた方が良さそうだな。

であったり、

  • 何だかトレーディング結果にハッピーそうな情報が多く見つかるので、どうやらマーケットの動きは多くの人間の想定通りに動いているみたいだな
  • テクニカル指標の信頼度を上げても良いかも知れないな。

のような判断を内部で行っていると考えられます。

上記例は「ネット上の感情的表現」の活用を意識した例になっていますが、ニュース情報の種類に応じて、このような柔軟な判断が行われます。

記事は以上となります。

マーケットは相変わらずの容赦ない魔王っぷりを見せています。
毎日AIエージェント全体の成績をチェックしている私も、気が休まりません

ところでまだお話しできないのですが、来週からちょっと面白い試みが始まります。
ミノリさんから情報発信が行われると思いますので、MAiMATEユーザーの方もそうではない方も、是非MAiMATE公式ツイッターアカウントのフォローをお願いいたします!
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