FXの最低資金はいくらから?少額取引におすすめのFX会社の選び方も紹介

最近のFXは、ワンコインでも取引ができます。FXは一般的にはリスクが高い取引ですが、少額から始められるので、損失が発生しても心理的負担は少ない可能性があります。

この記事では、少額のFX取引をしてみたい人のために、必要最低資金や、少額でFX取引できるFX会社の選び方について解説しています。「FXはやってみたいけれどリスクがあるのでためらっている」「まだ初心者なので、リスクを抑えてFXを改めて始めてみたい」という人は、参考にしてみてください。

FXの必要最低資金はいくらから?

FXの必要最低資金はいくらから?

FXの必要最低資金は、FX取引会社ごとに決められた、最低取引単位によって異なります。最低取引単位とは、取引に必要な最低取引通貨の単位のことで、1通貨、100通貨、1,000通貨、1万通貨などがあり、FX会社によって異なります。

米ドル/円の為替レートが1ドル100円とすると、最低取引単位が1万通貨のFX会社であれば、必要最低資金は100万円ということになります。ただし、レバレッジをかけると必要最低資金は下がります。仮にレバレッジ25倍とした場合、100万円÷25=約4万円。つまり必要最低資金は4万円です。

1ドル100円のケースで、最低必要資金を一覧表にしてみました。

取引通貨単位必要最低資金
(レバレッジ25倍)
推奨必要資金
(レバレッジ10倍)
1通貨4円10円
100通貨400円1,000円
1000通貨4,000円1万円
1万通貨4万円10万円

メジャー通貨ペアの最低資金の目安はいくら?

実際のメジャー通貨ペアでも最低資金を比較してみました。レバレッジは0で計算しています。

2022年8月時点のレート1通貨100通貨1000通貨1万通貨
米ドル/円138.7円約140円約1万4,000円約14万円約140万円
ユーロ/円138.7円約140円約1万4,000円約14万円約140万円
ポンド/円162.4円約160円約1万6,000円約16万円約160万円
豪ドル/円95.7円約100円約1万円約10万円約100万円
NZドル/円85.3円約85円約9千円約9万円約90万円
(2022年8月30日時点での為替レートを参考)


ちなみに、1通貨から取引ができて、どのメジャー通貨もワンコインに近い金額で利用できるFX会社もあります。

最小取引単位以外|FX会社の選び方

最小取引単位以外|FX会社の選び方

最小取引単位を除いた、FX会社選びのポイントは主に以下の3つです。

  • スプレッドの狭さ(取引コストの安さ)から選ぶ
  • 約定力の高さから選ぶ
  • 取引ツールの使いやすさから選ぶ

スプレッドの狭さ(取引コストの安さ)から選ぶ

スプレッドとは、通貨の売値から買値を引いた金額です。売値が110.120円、買値が110.125円ならスプレッドは0.5銭(0.005円)です。

スプレッド

スプレッドはFX取引における実質的なコストにあたるので、FX取引で同じパフォーマンスを上げたとしても、スプレッドが広いFX会社と、狭いFX会社を比べると、スプレッドが広いFX会社で取引をしたほうが利益は少なくなります。

関連記事:FXのスプレッドとは?広がる理由や計算方法・注意点

約定力の高さから選ぶ

約定力とは、投資家が希望通りの価格で約定できる力のことを言います。約定力が低いFX会社と取引をすると、自分の希望している価格よりも高値、あるいは安値で約定してしまう可能性があります。

約定

投資家が希望した金額で約定できる確率は、各FX会社が「スプレッド提示率」として提示している会社もあるので、確認してみましょう。ただし、FX会社のスプレッド提示率を確認しても、実際の約定力の良し悪しは判断が難しいので、実際にトレードをして実際に確かめる必要があります。

取引ツールの使いやすさから選ぶ

取引ツールの使いやすさも、FX会社選びの重要なポイントです。

取引ツールの使いやすさを測るうえで、重視したいチェックポイントとしては以下のような点です。

  • テクニカル指標数
  • チャート同時表示可能数
  • 描画ツール数

FXでは売買のタイミング非常に重要になりますが、売買タイミングを見つける際に、テクニカル指標が役に立ちます。したがって、テクニカル指標の見やすさは大変重要です。また多くの通貨のなかから、利益を出しやすいチャートを形成しているものを見つけたいときに、多くのチャートを同時に表示できる機能は大変便利です。

チャート同時表示可能数は、同じ通貨のチャートの動きを1年足、月足、日足など異なる時間軸で比較したいときにも利用できます。

情報の取得しやすさから選ぶ

各FX会社では、オンラインセミナーや経済指標カレンダー、FXに関する基礎知識、FXに関連するニュースなど、有益なコンテンツを配信しています。

ただし、「経済ニュースが続々と配信されてくるとありがたい」「まだ初心者なので無料セミナーが充実していたほうが嬉しい」など、ニーズは人によってさまざまです。自分とって必要な情報を取得しやすいFX会社を選びましょう。

通貨ペアの多さから選ぶ

FX会社では多くの通貨を扱っていますが、高金利通貨、資源価格が上がると強くなる通貨、アメリカの影響を受けやすいなど通貨ごとにさまざまな特徴があります。

経済情勢からチャンスだと思っても、自分が取引しているFX会社がその通貨を取り扱っていなければチャンスを取り逃してしまいます。機会損失が起こらないよう、最初からたくさんの通貨を扱っているFX会社を選びましょう。

買いスワップポイントの高さから選ぶ

FX取引をする人のなかには、数日から数週間のスパンで取引をするスイングトレードや、スワップポイントを目的としている人もいます。スワップポイントとは、2国間の通貨の売買で生じる金利差調整部のことで、通貨ペアと売買どちらのポジションを保有しているかによりますが、保有をしているだけでスワップポイントがほぼ毎日受け取れます。

スワップポイントはFX会社によって大きく異なるため、スワップポイントが低いFX会社と高い会社では収益に差が出ます。

また、スイングトレードやスワップポイント狙いではない人でも、日をまたいでポジションを持ち越したいときに、マイナススワップ(金利の支払い)が発生することもあります。マイナススワップが大きい通貨ペアを扱う人は、マイナススワップの金額も確認しておきましょう。

初心者は余剰資金で少額から始めるとよい

FXは少額でできるとは言え、リスクの高い取引です。FXの初心者は余剰資金で少額から始めることを心がけましょう。

まずは自分の資金を「日常的に生活で使う資金」「将来の生活やイベントに備える資金」「使い道の決まっていない余剰資金」の3つに分類し、以下の計算式で計算をします。

余剰資金=全体の資産-{(日常的に生活で使う資金(毎月の生活費の半年~1年分程度が目安))+将来の生活やイベントに備える資金}

余剰資金=全体の資産-{(日常的に生活で使う資金(毎月の生活費の半年~1年分程度が目安))+将来の生活やイベントに備える資金}

FXで投資している資金が余剰資金だと理解して使っていれば、安心してトレードに取り組むことができるでしょう。

まとめ

FXの最低資金はいくらから?少額取引におすすめのFX会社の選び方も紹介

FXは少ない資金でもスタートできます。もちろん米ドル/円、ユーロ/円といったメジャー通貨でも少ない資金で取引ができます。FX会社はたくさんありますが、取引をする際は、スプレッドの狭さ、約定力の高さ、取引ツールの使いやすさなどを意識するとよいでしょう。