先週の米中首脳会談時におけるシリア攻撃と米ロ関係、また、北朝鮮の核・ミサイル開発問題における米朝・米中関係など、世界的に地政学リスクという緊張感が漂う中、ドル/円為替相場は109円を割れ込み108円台で推移しています。
今週末、欧米はイースター休暇で多くの市場が休場ですが4月15日(土)は故金日成国家主席の生誕105周年、4月16日(日)はトルコの憲法改正をめぐる国民投票と、政治的なイベントが控えています。
なお、2016年の4月15日、北朝鮮は故金日成国家主席の生誕記念となる昨年のこの日に、弾道ミサイル「ムスダン」を発射しています。
また、国民の9割以上がイスラム教を占めるトルコにおける16日の国民投票では、過激派組織「イスラム国(IS)」が「憲法改正に賛成するものも反対する者も不信心者だ」として、投票所や投票者を狙ったテロを呼びかけているとも報じられています。
今週末どういったことが起こりうるのかは計り知れませんが、一連の地政学リスクが意識されて世界的に株式市場はやや軟調な地合いにあり、週末・来週に向け地政学リスクに対するマーケットの不安感・不透明感は高まった状態が続きそうです。
4月13日時点(4月3日から4月12日終値時点)において、チャート分析で短期上昇トレンド転換したと判定されるETF銘柄は以下のとおりです。
売買サイン点灯日 | ティッカー | 銘柄名(正式) | 銘柄名(短縮) |
2017年4月10日 | XLP | 生活必需品セレクト・セクター SPDR®ファンド | 生活必需品株 |
2017年4月10日 | XLE | エネルギー・セレクト・セクター SPDR®ファンド | エネルギー株 |
2017年4月5日 | USO | WTI原油連動ETF | 原油ETF |
※赤い太字はトライオートETF「自動売買セレクト」のロジックで表示されている銘柄
【生活必需品株 価格推移 3/2~4/12】
【エネルギー株 価格推移 3/2~4/12】
【原油ETF 価格推移 3/2~4/12】
エネルギー株は原油の価格動向の影響を受けやすいこともあり、上記のチャートのとおり【エネルギー株】は【原油ETF】に似た価格推移となっていることがわかります。
先週4月5日に、原油ETFにおいて短期的な上昇トレンド転換が判定され、少し遅れてエネルギー株も判定されるといった形になっています。
エネルギーセクターは文字通り原油・天然ガスの開発や生産・掘削、その他エネルギー関連サービスを提供する業種となり、有名なところではエクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)などがあげられます。
米国の石油生産は1年ぶりの高水準となる中で石油輸出国機構(OPEC)が原油の減産期間を延長する方向で合意する可能性があることに加えて、米国のシリアへのミサイル攻撃が、直近の原油価格上昇の理由です。
自動売買セレクトでは、リターン重視に「ロジック:エネルギー株_追尾」があがっています。(4月13日現在)
なお、過去1年間のエネルギー株の価格推移と「ロジック:エネルギー株_追尾」の実現損益は下記をご覧ください。
【エネルギー株の日足グラフ(2016年1月4日から2017年4月12日まで)】
【エネルギー株_追尾】