初めてのインヴァスト自動売買by金の卵おじさん~3種類のリアルトレードから考察~

2016年度の自動売買リアルトレード実績

2011年11月のシストレ24開始以来、インヴァスト証券の自動売買サービスの全てをリアルトレードしている金の卵おじさんです。

今回は2016年度の振り返りをしてみたいと思います。

 

資産の推移<20164月から20173月末>

インヴァストの3種類の自動売買「トライオートFX」「シストレ24」「トライオートETF」の有効証拠金の推移です。

有効証拠金とは証拠金預託額に評価損益を加えたものです。つまり純粋な口座資産の推移となります。

2016年度の運用ダイジェスト

リアルトレードの詳細についてはインヴァストNAVIに記事としてたまに投稿をしていますので、そちらをご覧いただければと思いますが、ここではそれぞれどのような設定をしてきたのかだけをダイジェストでお伝えします。

上半期まとめのリアルトレード記事はこちら

 

シストレ24攻略法

「ポートフォリオをなるべく組まない!」

2016年度はこれを意識しました。

 

MultiAgentなどの優秀なストラテジーに恵まれたことで大きく利益を伸ばす局面がいくつかありました。その後フルオート機能が追加されたことで運用がより楽になり、損益も安定してくるのを実感しています。

ドローダウンも抑えたなかなか理想的な資産推移となっています。

振り返りはこちらの記事で詳しく書いていますので、ぜひご覧になってください。

金の卵おじさん式 フルオート攻略法

 

トライオートFX攻略法

基本的にはレンジ追尾のユーロ米ドルを放置しただけです。

2016年4月頭から使っています。

 

トライオートFXは評価損を抱えながら利益を出していく

トライオートFXは評価損を抱えながら決済利益を積み上げていく仕組みの自動売買ですので、評価損益を別に切り出したグラフを作成してみました。

決済利益を積み上げていることによって証拠金預託額も大きく伸びています。

レンジ追尾のサイズを大きくするなど10月以降はアグレッシブに運用していた結果、評価損もそれなりに大きくなっています。レンジ追尾のポイントは評価損を一定水準に保ちながら決済利益を積み上げていくのでいい感じです。

 

ユーロ米ドルのレンジ追尾で100万円近い決済利益を稼げましたが、ユーロ豪ドルのレンジフォーカスで決済損失を出しています。それでも何とかユーロ米ドルが損失分をカバーしています。

 

トライオートFXの自動売買で失敗しないために

私もレンジ追尾の仕掛けを作る以前は買いか売りかを決めたうえで買い追尾か売り追尾の仕掛けを実行していました。しかしながら私の場合はやはり買いか売りかを判断をすることを難しく感じました。

ただ、「レンジの動きを特にしやすい通貨ペア」を見つけることならできるし、トレンドが出るか出ないかくらいの判断はできそうだ、と感じレンジ追尾に移行しました。

その後ずっとレンジ追尾を利用していますが、いくつか感じたことをご紹介します。

1.できることなら通貨ペアを分散する

トライオートFXのレンジ追尾を仕掛ける際には「レンジの動きをする通貨ペア」を見極めることが最も重要となります。しかもできることなら複数の通貨ペアに分散することが望ましいと思っています。

今私はユーロドルのおかげで証拠金も少し増えてきたのでAUD/USDのレンジ追尾パーツも稼働させています。出た利益を使ってパーツを追加させていこうと考えています。

2.推奨証拠金の半分の評価損は覚悟。やるなら最低100万円はやはり必要。

レンジ追尾を使用されて辞めてしまう多くの方はこのようなケースではないでしょうか?

「思ったよりも評価損が大きいから怖い」

評価損を抱えながら決済利益を積み上げるのがレンジ追尾です。

今仕掛けようしているレンジ追尾がどのくらいの評価損を抱えるのかはイメージしておく必要があります。私の例だと200万円の預託金に対して70万円の評価損を抱えるというのは結構ざらにあります。

証拠金200万円に対して10万円の評価損にも耐えられないような方には向いていません。

仕掛けの詳細を開くとバックテストシミュレーションが出てくるのでそこで最大評価損失をみることもできます。レンジの動きをしている通貨ペアでも推奨証拠金の半分くらいの評価損を抱えることはよくあることです。

例)AUD/USD追尾の場合は推奨証拠金191万円に対して年間最大114万円の評価損を経験。

 

3.トライオートFXのレンジ追尾は運用半年からが面白い。それまでは忍耐。

評価損をどれくらい抱えることがあるという理解をしていても、証拠金200万円に対して80万円とかの評価損を見たときには普通はビビッてしまうものです。

私の今の評価損80万円は全て決済利益80万円で賄われており、評価損は安定している状態ですのでもう不安は感じません。

ここまでで半年はかかります。

推奨証拠金の半分くらいは評価損になるかもしれないと頭で分かっていても実際にそうなると、耐えきれずに決済してさようならという方が多いのではないでしょうか?

トライオートFXは半年たってからは楽しいという、シストレ24とは違って忍耐力が必要な自動売買です。

 

トライオートETF攻略法

トライオートETFはレバレッジを1倍から5倍に変更してから年利で20%を超えるペースで推移しました。トライオートFXとは異なりほとんど評価損を抱えることのない相場環境でした。

 

 

ETFを対象とした自動売買がFXとどのように違うのか?という点やこれから始める方必見の記事はこちらです。

ETF自動売買セレクト完全攻略

 

自動売買をはじめるなら個人的な一押しはこれ

シストレ24、トライオートFX、トライオートETFのそれぞれ違いはあるものの一番大きな違いは投資対象が海外ETFであることです。ETFは株価が上がれば利益がでる非常に分かりやすい商品です。

トライオートETFの場合はもみ合い相場でもチャリンチャリンと利益を出してくれます。

 

トライオートETFの自動売買で失敗しないために

私自身1年しか経験がなく、しかもほとんどのユーザーの失敗経験がまだないため、あまりデータがそろっていませんが、今の時点でお伝えできることを書いてみます。

トライオートETFFXと違って実は投資対象としては非常にシンプルなので以下の点に気を付けていただくだけでいいのではないかなと思っています。

 

1.レバレッジドのETF自動売買は長期ではやらないこと

ETF自動売買をスタートする時はトライオートFX同様に自分で作ることも、選ぶこともできます。

選ぶ方法を提供しているのがETF自動売買セレクトというものです。

「リターン重視」「バランス重視」「リスク重視」から選ぶことができるETF専用の自動売買仕掛けです。

その中にレバレッジドETFというオリジナルの指標に対して変動幅を増幅したトレード専用のETFを対象にした自動売買があります。これは短期間で非常に利益を上げてくれる魅力てきな自動売買ETFですが、長期での運用はあまりお勧めしません。理由は値下がりもすごい幅だからです。

したがって短期でチャレンジして投資資金が増えたら、一度辞めてレバレッジド以外のETF銘柄を対象にした自動売買を選ぶことをお勧めします。

 

 

2.安い時に自動売買を積極的に仕込むこと

トライオートETFの自動売買セレクトで用意している仕掛けは全てグロース型を対象としています。つまり、原資産が株式なので右肩上がり価格が上がることを目的としています。

ですから、普通の株式同様に安い時には積極的に仕込み、高い時には無理して買わない。

これだけを心掛けてください。

 

3.資産を増やしてETF自動売買種類を増やしていくこと

ETF自動売買の利益によって預託金が増えたら、その分を積極的に新しいETF自動売買に投資していきましょう。資産が少ないうちはリスクを取るという考え方もあり、レバレッジドETFの自動売買も短期運用もよいと思います。ただし、資産が増えてきたら更なるリスクを取るのではなく、資産運用を安定させていくことに目を向けるべきかと思います。

債券型のETFを取り入れるなど、資産が増えたらポートフォリオを意識した運用を心掛けましょう。

 

最後にインヴァストの3つの自動売買の選び方

トライオートFX、シストレ24、トライオートETFの3種類に共通する自動売買であることの大きなメリットは3つです。

自動売買のメリット

  • 相場に張り付く必要がない
  • 自分でトレードするよりも高いパフォーマンスを目指せる
  • トレードの専門知識が不要

 

「3種類の自動売買の中からどれを選べばいいのか?」との質問をよくいただきますが、それは単純に100万円を元手にどれくらい増やしたいのか、どれくらいのリスクを取ることができるのかによって推薦するものは変わってきます。

 

100万円が半分になってもいいから短期間で倍にできる可能性を探りたい」という人がいたとしたらまずシストレ24をお勧めします。

もちろん手動でFXすることもあり得ますが、しっかりと勉強をしないと100万円以上の損失が出ることもありますし、なにより成績を出すのがかなりプロでも難しいです。

 

100万円がなくなるのは嫌だ。短期で成績出なくてもいいからコツコツ増やしたい」という人がいたとしたらトライオートFXかトライオートETFをお勧めします。

個人的にはFXよりもETFのほうが資産クラスとしてはシンプルかつ、資産運用に向いていると思います。

 

2017年6月中旬頃よりトライオートFXとトライオートETFで実際の売買結果を競うグランプリが開催されます。

興味のある方はどのような違いがあるのかを知るにはよい機会だと思います。