ガソリン価格の上昇と原油価格を利用した金融商品

こんにちは!インヴァスト証券、テクニカルアナリストの山口です。  

今後ETFや原資産のチャート分析、投資環境についてお伝えさせていただきます。

よろしくお願いいたします。

【ガソリン価格が上がっています】

さて、早速ですが、お彼岸ぐらいからガソリン価格が上がっていると感じませんか?

下のグラフをご覧ください。

これは「一般財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センター」が調査した今年のガソリンスタンドの小売価格(リットル、税込)の推移(全国平均)になりますが、今年3月頭にはリッターあたり112円前後だったガソリン価格は5月16日にはリッターあたり119円(税込)まで上昇しています。

ガソリン価格が上昇しているのは、原油価格が上向いてきていることが要因です。下のグラフはNY原油先物価格と、日本のガソリンスタンドでのレギュラーガソリン価格を1つのグラフにまとめたものですが、ガソリン価格は原油価格の後を追うような値動きになって、春先から上昇していることがわかります。

   

【数千円から原油の値動きに投資できる!WTI原油連動ETF】

インヴァスト証券ではこの原油価格に連動する金融商品を扱っています。   それがWTI原油連動ETF【原油ETF】(ティッカーコード:USO)です。

投資金は1口1,500円程度(5月20日現在、レバレッジ1倍)と比較的少額で、これまではガソリンの値上がり値下がりでしか感じられなかった原油の値動きに投資ができるんです。  

WTI原油連動ETF(USO)は、以下のような値動きをしております。

取引をおこなった際の売買差損益の例としては、緑色の網掛けの上昇局面(最安値29.046ドルで1口買い最高値42.191ドルで売った場合)では約1,066円の利益、赤色の網掛けの下降局面(最高値39.327ドルで1口買い最安値15.574ドルで売った場合)では約2,852円の損失というイメージです。  

原油の相場環境と今後の値動き

  現在の相場状況は、需要と供給は以下のような推移となっており、未だ供給過剰にはなりますが、直近はカナダでの大規模火災やナイジェリアでの武装勢力によるパイプライン爆破などによる供給減、また、来年から再来年にかけて中長期的には需給はバランスするものとみられており(国際エネルギー機関の予測)、2月の7.659で底を打った感が出ています。

なお、6月2日にはOPEC総会が予定されており、原油増産凍結などについても議論されるものと思われますが、凍結合意については懐疑的です。  

また、過去10年間の星取表を見ると、4月と6月は上昇傾向がみられます。

 

 テクニカル的には週足チャートはこれまでの下降トレンドが転換した可能性があると考えていますが、ストキャスティクスが高い水準に位置しているため、押し目買いを考えたいところです。  WTI原油連動ETF(USO)の詳細データはこちら     ※本内容は投資判断の参考となる情報の提供を目的としておりますが、投資の際の最終決定はご自身の責任と判断でなされるようお願いいたします。

※本内容は当社が信頼できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。