
FXとETFの本質的な違いは?
FX取引は個人で最大25倍のレバレッジをかけた取引ができる、いわゆる投機取引です。為替レートは実際の通貨需要よりも思惑によって動くことが多くなり、値段が上がり過ぎれば売られ下がり過ぎれば買われ、自ずと一定範囲で値段の上げ下げが繰り返されます。そのため、上昇または下落いずれかの方向を予想するだけではなく、いつまで?という時間軸も考える必要があります。
一方、株式を原資産とするETFは、成長を目的とする経済活動の結果が価格に反映されるため、本質的に上昇を目指します。トライオートETFで取扱い中の代表銘柄であるS&P500は過去の最高値を更新し続けており、長期で買うことができる資産クラスなのです。この本質的な違いが自動売買手法の違いとなります。
下図は2005年以降の米ドル円とS&P500の価格推移です。為替と株式の値動きの特徴が見て取れます。
レバレッジの違いは?
FXはレバレッジ25倍、トライオートETFでは5倍が上限となります。
レバレッジについて具体的に比較しますと、総額が100万円の資産に対してレバレッジ25倍であれば4万円の証拠金で取引でき、5倍ならば証拠金20万円となります。レバレッジが高い方が資金効率は当然良いのですが、その反面リスクも大きくなります。自分でレバレッジをコントロールできれば問題ありませんが、抑制することの難しさはFXをご経験されている方はご承知のことでしょう。なお、当社ではFX、ETFともに自動売買をご利用いただく際には、簡単にロスカットされないよう必要証拠金に過去のリスク金額を加算した推奨証拠金での運用をおすすめしています。
自動売買手法の違いは?
資産クラスの本質的な違いとレバレッジの違いにより、同じ自動売買でも手法が異なってきます。
FXでは上下の動きを繰り返す特徴を捉え、売り買い両方の取引を同時に行う「レンジ追尾」を主としています。一方、ETFでは買い取引のみで長期上昇を狙って損切り設定はしていません。上昇すれば利益確定を繰り返し、下落した場合はホールドし、下がったところでさらに「買う」という動きを想定した自動売買となっています。
- FX「レンジ追尾」
「レンジ追尾」は、指定した一定の値幅(想定レンジ幅)の中で追尾していく範囲を自動的に変えていく自動売買手法です。価格が上下すればするほど利益を積み増すことができる上、トレンドが出た場合でも評価損を決済利益があれば緩和することができます。
- ETF「追尾」
一定のレンジ幅に、各設定値が同一の連続注文を複数仕掛けています。レンジ幅は過去1年間の最大下落幅から算出しています。もみ合い相場やレンジ相場に強いストラテジーです。損切り設定はしていません。
- ETF「スリーカード」
設定の異なる自動売買3タイプを組み合わせ、上昇または下落トレンドが生じた局面で効率良く収益を狙うストラテジーです。損切り設定はしていません。
成績の違いは?
推奨証拠金が同額程度の自動売買で1年間のバックテスト結果を比べてみましょう。
リターンは大きいかもしれませんが、自動売買といえども投資金の60%近くを毀損する可能性があるのがFXです。ETFを取り入れることで、そんなギャンブルのような運用を安定化することが可能となります。
単純にFXとETFを同時に運用しただけでも、一定のリターンを維持したままリスクはご覧の通りだいぶ落ち着きます。ETFへの資産配分を高めることで、投資資産全体のリスクをより抑えることもできます。
※2017/3/23現在の実績値
※最大リスクは期間中の最大評価損失であり、確定損失ではありません。
トライオートETFはどうやって始めるの?
取引ツールの切り替えはワンクリック。
まとめ
ハイリスクは承知してハイリターンを求めたいという方はFXの方が面白いでしょう。でも、ちょっとリスクを取りすぎているかなと感じる方はETFに資金を分散するのはいかがでしょう。リスクをかなり抑えた分散方法としては、レバレッジの違いを考慮してFXの運用資金1に対してETF5の比率で資産を配分するイメージです。FXの比率を高めれば、資産全体のリスク・リターンは当然大きくなりますが、FXのみ、ETFのみだけとは一味違った運用結果を得られる可能性があります。ぜひご参考にしていただければと思います。