今日は米国にセクター別で投資が出来るSPDR®セレクトセクターETFをご紹介します。
このETFシリーズは米国で最も歴史が長いスパイダーブランドから提供されており、米国のセクター別ETFの中では預かり資産、出来高ともに最大です。
米国株のパフォーマンスは過去20年で比べた場合日本株の実に60倍以上もの差をつけ圧勝しており、
リーマンショックや9.11のような出来事があっても今なお過去最高値を更新し続ける脅威のマーケットであることが証明されています。
このグラフが示す通り、S&P500全体に投資しただけでも、日経平均株価に投資するよりは良いリターンが期待できますが、500銘柄も入っていると当然上がっているものだけでなく下がっている銘柄も存在します。
今年の上半期だけで見た場合、中国株の暴落やイギリスのEU離脱等の影響から世界全体が軟調な中日経平均株価が18%のマイナスだったのに対し、S&P500のパフォーマンスは2%強の上昇と、なかなかの健闘をしているのですが、その内訳はどうなっているのでしょうか?
円高の影響も重なり苦戦を強いられた日経平均株価と異なり過去最高値を更に更新したS&P500のセクター別パフォーマンスがこちら。
最も伸びた通信セクターと最も伸びなかった金融セクターではリターンに30%近い開きがあるのが分かります。
(このセクター一覧を見た場合、全体で2%以上リターンがありそうに見えますが、組み込み比率が異なるため全体では2%台となります)
どうせ投資するならアメリカの中でもより良い銘柄に投資したい、でも個別株は多すぎて選ぶのは難しいし、と思っている方にはセクター投資がとってもおすすめ!
ITバブルや不動産バブルという言葉があるように、何か1つの業界が強い時はその中に入っている企業全体が強くなる傾向があります。
また、成長する海外企業を1つだけ選ぶよりも、身近なニュースや製品からセクターを選ぶ方が簡単な上リスクも低いので、実はセクター単位で投資が出来るETFはかなり使い勝手が良いのです。
トライオートETFなら両替や為替リスクの心配もほとんどないので、小額から試す事も可能。
ではまず、どのようなセクターETFがあるかをご紹介します。
銘柄紹介
馴染みの銘柄が入っているセクターも多いので親近感が湧くのではないでしょうか?構成銘柄を更に詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。
業界的にここが良さそうだな、よくニュースで耳にする銘柄が入っているな、と思えばそのセクターを買ってみるのも手ですし、身近な銘柄が沢山あるのはよく分かったけど、どれを選べばいいの?という方には、セクターサイクルという考え方を利用するのがおススメです。
一般に「景気の強い・弱い」、ならびに「金利が高い・安い」と言う組み合わせに応じて、株式市場で人気化するセクターはローテーションを起こすこと言われています。下記図参照。
例えば、リーマンショックの時は公益のセクターが伸びました。
これは、景気が弱くデフレの時政府は様々な経済政策を打ち出し経済を回復させようとするため、公共事業にお金を沢山投入するので最初に株価が回復することになります。
そういった個々の銘柄の特徴と株価が動く要因をまとめると、上のようなサイクルになるのです。
実際の値動きを見ても、セクターごとにパフォーマンスに差があるのが分かります。
今はどんな状況かというと、リーマンショック後利上げがまだ1度しか行われていないため金利が低く、景気が回復していっている状況のため、リーマンショック後のトレンドが継続しており最もパフォーマンスが良いのは公共事業、次いで生活必需品となっています。
過去の金利の推移はこちら。
今後利上げが積極的になっていくと、セクターサイクルの考えに則れば次は金融株やハイテク株に資金流入がシフトしていく流れになります。
今の景気の状況と金利の組み合わせを考え、次に上がるセクターを予想してみて下さいね。