えらぶ

ETF自動売買プログラムに「ヘッジャー」が登場!

get_post_meta($thumb_id, '_wp_attachment_image_alt', true)

「相場の下落局面で、評価損が大きく膨らむことが怖い」というお客様の声をもとに、売り注文の自動売買が搭載された新自動売買プログラム「ヘッジャー」が登場しました。

こちらのブログでは「ヘッジャー」について、詳しく解説していきます!

「ヘッジャー」のコンセプト

フォロー値の異なる買い注文が、上昇相場を追いかけて利益を狙う設定ですが、大きな下落局面では、売り注文を仕掛けて買い建玉の評価損失をヘッジする設定となっています。

◆ヘッジャー対応銘柄は8銘柄となります。

ナスダック100トリプル 金融株トリプル
S&P500ダブル 一般消費財株
小型株 テクノロジー株
ナスダック100 S&P500ETF

なお、ヘッジャーの売り注文は損切りを設定しています。
買い注文は、ETFは長期的に見ると右肩上がりで価格が上昇していること等の理由から損切り注文を設定していませんが、売り建玉は一定値幅を上げると、損切り注文にて一旦損失を確定し、再度新たに新規売り注文を発注する仕組みになっています。

売買イメージ

評価損失をヘッジする例

ナスダック100トリプルを例に「評価損失をヘッジする」流れを説明いたします。

まずはシンプルに、『ナスダック100トリプルの価格が70ドルの時、買い建玉10口を建てて、価格が42ドルに下がった場合』を考えてみましょう。
買い建玉なので、価格が下がった場合、その建玉評価はマイナスとなります。
評価損失=「42ドル(評価レート)-70ドル」×10口=-280ドル・・・①

では、上記のケースで、『もし価格が下がっている途中の60ドルの時に売り建玉10口を建てていたら』どうなるでしょうか?
60ドルで売り建玉を保有し、42ドルまで下がっていった場合、その売り建玉の評価はプラスになります。
評価益=「60ドル-42ドル(評価レート)」×10口=+180ドル・・・②

42ドルに下落したときの評価損益は・・・
買建玉の評価損失=「42ドル(評価レート)-70ドル」×10口=-280ドル・・・①
売建玉の評価益=「60ドル-42ドル(評価レート)」×10口=+180ドル・・・②
合計評価損益=①+②=-100ドル となります。

つまり、買い建玉のみ取引した場合よりも、売り建玉も保有しておくことで、評価損失をおさえる(ヘッジする)ことが出来ます。

自動売買プログラム「ヘッジャー」の設定値

続いては、ヘッジャーの各設定値(初期値)を見ていきましょう。

●買い注文

◆買い注文本数
エントリー価格が異なる買い自動売買注文が18本あります。

◆エントリー価格
前日終値とフォロー値・利確幅の組み合わせで設定しています。前日終値を使っているため、自動売買セレクトから発注する日により、エントリー価格が変わる場合があります。

◆カウンター値
2018年1月から2020年2月末までの最大変動幅の約45%~60%(銘柄により異なります)(2020年3月14日、2019年10月末までの設定値を変更
を参考にして一定比率でそれぞれの値を設定しています。
※カウンター値(決済後の次の新規注文の逆張り方向のエントリー条件)

◆フォロー値
基本的に利確幅よりも若干大きめな値幅で設定しています。
※フォロー値(決済後の次の新規注文の順張り方向のエントリー条件)

◆利確幅
利確幅はカウンター値の10%程度とします。

◆損切り幅
設定していません。

●売り注文

◆売り注文本数
エントリー価格が異なる売り自動売買注文が9本あります。

◆エントリー価格
2018年1月から2020年2月末までの相場変動を参考に、一定間隔で売り注文の価格を設定しています。(2020年3月14日、2019年10月末までの設定値を変更

◆利確幅
損切り幅の0.9倍から1.5倍の範囲内で設定しています。

◆損切り幅
2018年1月から2019年10月末までの日々の終値を基準に、それぞれの基準日から20日後の最大上昇幅を算出し、そのうちの最大値を参考に設定しています。

◆カウンター値
利確幅よりも大きめな値幅で設定しています。
※カウンター値(決済後の次の新規注文の逆張り方向のエントリー条件)

◆フォロー値
設定していません。
※フォロー値(決済後の次の新規注文の順張り方向のエントリー条件)

フォロー値・カウンター値等、自動売買の仕組みについてはこちをご確認ください。

ヘッジャーのここに注目!

◆ヘッジャーは、買い建玉と売り建玉の両建てとなる場合がありますが、トライオートETFは必要証拠金がマックス方式で計算されるため、買い売り両方向の必要証拠金は不要です。

トライオートETFは、両建て時の必要証拠金はマックス方式となります。
マックス方式とは「同時に同じ銘柄の買い注文と売り注文を設定する場合、金額が多い方の必要証拠金がカウントされる」仕組みのことです。

(例)
ナスダック100トリプル 1口の必要証拠金(レバレッジ5倍)を1,700円とします。
50口買い注文と30口売り注文を設定する場合、

マックス方式を採用すると、数量が多い方の必要証拠金のみ、85,000円
で取引できます。以下の計算式をご参照ください。

    実際の必要証拠金=数量が多い方(買い50口)×1,700円(1口の必要証拠金)=85,000円

「売り注文が追加されることで、必要証拠金がより多く必要になるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、マックス方式の場合、売り注文が追加されても必要証拠金は増加しません。※

「売り注文によるリスクヘッジ、及び収益機会の獲得を、必要証拠金を追加で積み増さず行う」とご認識下さい。

(※売りの数量が買い数量を上回る場合、または買いの数量が売りの数量を上回る場合はこの限りではありません。買い・売りともに、数量が多い方の数量によって必要証拠金は算出されます。)

◆下落局面において、買い建玉の評価損失が売り建玉の評価益や売り建玉の実現益にて軽減されるような設定となっております。

こちらについては、グラフを比較しながら見て行きましょう。

まずは、買い建玉のみを保有した場合のグラフです。

上記グラフを見ると分かりますが、2018年10月と2019年4月にナスダック100トリプルの下落により、シミュレーション上では総合損益「青い線(実現損益+評価損益)」が一時的に悪化しております。

それに対して同じ設定値で、買い建玉を保有したまま、一定間隔で売り建玉を建てる場合はこのようになります。

このように一時的にナスダック100トリプルの価格が下がったときでも、売り注文の評価益や実現益にて買い建玉の評価損失が軽減されて、シミュレーション上での総合損益「青い線(実現損益+評価損益)」の悪化をおさえることが出来ています。

2019年11月27日において米国株式市場では主要3指数(ダウ平均株価、ナスダック総合指数、S&P 500)がともに最高値を更新しています。連動して、トライオートETFではナスダック総合指数に関連する「ナスダック100・ナスダック100トリプル」が、S&P 500では「S&P 500ETF・S&P 500ダブル」が右肩上がりに上昇しています。

米国株式市場に過熱感があるこの機会に、上昇相場を追って利益を狙いつつ、リスクヘッジもこなす、「ヘッジャー」をぜひお試し頂ければと思います。

※「ヘッジャー」運用時の注意点
・売り注文と買い注文の両方を発注するため、両建てになる可能性があります。両建てはスプレッド・金利が二重にかかること等デメリットがある点をご理解の上ご利用ください。
・買い注文のエントリー価格は前日終値とフォロー・利確幅の組み合わせで計算されますが、売り注文の初期設定価格は価格固定になっているため、相場変動により、買い注文が約定する前に売り注文が先に約定する場合がございます。
・相場の変動などにより、自動売買セレクトに掲載している売り注文の価格が変更される
場合があります。